イエローストーン国立公園への旅・その5の記事の続きです。
今回は、かわいいキバラマーモット、イタチ(Long-tailed Weasel)と出会えた、ストーム ポイント トレイル(Storm Point Trail)のトレッキングについてご紹介します。
※2010年の旅行記です
前回の記事でお伝えしたメリーマウンテン トレイルでのトレッキング(↓のマップの【2】)を終えた私達は、イエローストーン国立公園・フィッシング ブリッジ ビジターセンターへ【3】。
思えば、この時が人生初の国立公園パークレンジャーさんとの会話だったのではないかと…
この時、私達はかねてから『地球の歩き方 アメリカの国立公園』を見て実物を見たいと願っていたキバラマーモットが見れるトレイルを教えてほしいと尋ね、レンジャーさんが教えてくれたのが、この後ご紹介する【ストーム ポイント トレイル】です【4】。
ビジターセンターからトレイルヘッドのパーキングへ移動し、トレッキングをスタート!
★ Storm Point Trail / ストーム ポイント トレイル
トレイルヘッドの場所:Indian Pond横
長さ:3.7キロ
所要時間:1~2時間
難易度:平易
ストーム ポイント トレイルは、インディアンポンド(Indian Pond)の脇からスタートしています。
インディアン ポンドは、木々の深い緑が青々とした池の水面に映り、とても綺麗。
ところで、2020年現在でこそ、マーモットをあちこちの国立公園で見た経験があり、マーモットの好む場所について良く知る私達ですが、この2010年当時は、まだニューヨーク州7やニュージャージー州の高速道路脇にいる都会マーモットしか見たことがありませんでした(笑)。
そこで、レンジャーさんにこのトレイルのどんなところにマーモットがいるのか?を尋ねたところ、「マーモットは岩が重なりあったところにいる」とのお答えでした。
トレッキングの開始後しばらくは、森の中を歩いていたため、「重なりあった岩ってどこにあるのだろう?」と、疑問に思いながら、岩がまったく見当たらない木立の中を、あたりを注意深く見回しながら進んで行きました。
歩くこと数十分、森から突然開けた場所に出ました。
すると…!!!
「キューキュー」という鳴き声があちこちから聞こえて来ました。
これがマーモットの鳴き声???と期待に胸を膨らませながら周囲を見回してみると、見つけました!!!
キバラマーモット(Yellow Bellied Marmot)です!
これが人生で初めての大自然の中のマーモットとの記念すべき出会いとなりました。
レンジャーさんの言った通り、マーモット達は岩場にあり、岩の重なり合ったところが好きなようでした。(そしてそれは、この後の様々な国立公園でもその傾向があることが分かっています)。
岩の上に数匹のマーモットがいて、驚かせないように少しずつ近寄り、最低限の距離は保って、念願のマーモットを観察することができました。
マーモットは、ぽっちゃり体型の子が多いようで、丸々していて、愛嬌のある顔立ちで本当にかわいいです。
この子はまだ幼そうな顔立ちと大きさ↓
岩の下からぬーっと出てきて…
岩の上へと移動し、日光浴。
瞼が重くなっている?眠そうに見えます。平和な光景です。
NYにいる別種のマーモットは都会っ子の種なのか(?)警戒心が強くて、静かに近付こうとしても、すぐに猛ダッシュで逃げてしまうのですが、ここのマーモットは逃げないし、私達のことも大して意識していないようだったため、幸いじっくり観察することができました。
動物好き、特にマーモットが大好きな私にとって、至福の時間でした…
マーモットを眺めて喜んでいると、今度はそのすぐ近くで小さくて、落ち着きのない動きで動き回る動物を発見!
さて、ここで私のブログ恒例の動物探しクイズです!
下の写真のどこに動物がいるでしょうか?(今回はかなり簡単ですよ!)
正解は・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇で囲んだところにイタチ(Long-tailed Weasel)がいるでした!
ズームアップ写真でもう一枚↓
あまりの素早い動きに、ピントを合わせて写真を撮るのが大変で、望遠レンズカメラを持っていた主人は撮影に悪戦苦闘しましたが、何とか撮った写真がこちら↓
イタチ(Long-tailed Weasel)。
大きさは約20センチくらい。小さくて、顔もかわいくて、ぬいぐるみのようなかわいさ!
マーモットやらイタチやら、かわいい動物達がいるこの場所で、カフェで前日にオーダーしたランチボックスのお昼ごはんをイエローストーン湖(Yellowstone Lake)を眺めながら食べることにしました。
昼ご飯を食べ終え、再び残りのトレッキングコースを歩いて、そろそろゴール…という最後の最後、Indian Pondの脇で、バッファローの群れを見ることができました。
これまで見たバッファロー達は呑気に草を食んでいたのに、群れのうちの数頭のバッファローは猛スピードで走ったり、他のバッファローに突進するような素振りをしたり、豪快な砂浴びをしたり・・・と彼らの獰猛な一面を見せていました。
その姿は堂々たるもので、野生ならではの迫力を感じました。
美しい湖沿いをバッファローの群れが歩いている光景は壮観で、私の忘れられないイエローストーンのワンシーンとなりました。
…と、上記の文章で本記事を締めれば良いところなのですが…笑えるこぼれ話がありまして…
この時、バッファローの群れに近づき過ぎると危ないので、群れが通り過ぎるまで少々離れたところで眺めていましたが、うちの主人は何を思ったのか、突然リュックからレジャーシートを取り出し、思いっきりはためかせて地面に敷きはじめたんです。
その時、一頭のバッファローがチラリとレジャーシートを見ていたんです。
レジャーシートは幸い黄色でしたが、もしも闘牛のように赤だったらバッファローに突進されていたかも?
私は主人に「闘牛士みたいな真似して、何してるのよっ!危ないじゃない!何で急にレジャーシートなんか出してはためかせるのよ!?」と怒ると、
「レジャーシートの上に座って、ゆっくりバッファローを観察しようと思って…」と答えました┓(;´_`)┏
まったく、うちの主人って沈着冷静なタイプなのに、なぜかこんな風に時々ヌケてるんですよね・・・(-_-)
そんなことがあった後、『バッファローの突進に注意』のポスターを見かけ、つくづく被害に遭わなくて良かったと胸をなでおろしました。
次回に続きます!