イエローストーン国立公園8・West Yellowstoneの町とかわいいミュールジカ

イエローストーン国立公園への旅・その7の記事の続きです。

今回は、イエローストーン国立公園内の
① イエローストーン国立公園に隣接する町、モンタナ州のWest Yellowstone(ウエスト イエローストーン)

② 園内で出会った野生動物、ミュールジカ
についてお伝えします!
※2010年の旅行記です

今回ご紹介するエリアはこちらです↓

Source: Google Map, 著者により一部加筆しています

2010年7月25日。

Grand Canyon of the Yellowstone River(グランドキャニオン オブ ザ イエローストーン リバー)(上のマップの【1】)を出た私達は、ご飯ものが食べたいと、イエローストーン国立公園の西側にある町、モンタナ州のWest Yellowstone(ウエスト イエローストーン)【2】へ行ってみることにしました。

当時は一度も目にしたことが無いような、渋い町並みに嬉しい驚き!

平屋建ての店舗がずらりと並ぶ姿や、レトロな看板たちがまるで1970~80年代にタイムスリップした感じ!(正確に当時の様子知っているわけではないので、私の中のイメージで^^)

当時住んでいたNYや周辺の州で、こういう雰囲気の町に出会ったことが無かったので、この町並の渋さに興奮しました。

レストランやカフェ、お土産物屋さん、雑貨屋さんなどが立ち並んでいす。

写真は残っていませんでしたが、お米が食べたくてこの町に来たので、カフェでアイスコーヒーを飲んで街をぶらついた後は、この町のしがない(失礼!)小さなチャイニーズレストランに入り、炒め物やチャーハンを食べた記憶があります。
アメリカでの中華料理って、大きくハズれないと経験的に思っていたのですが、残念ながらこの時はあまり美味しくなかったです…

町自体は小さいですが、レトロなアメリカムードが味わえ、公園の散策の気分転換にはぴったりの場所でした。


町から再び公園に戻る際にここで記念撮影。
ウエスト イエローストーンから園内に入る際に公園エントランスにあるパークサインです。

今では、イエローストーン国立公園の他に、グランドティトン、グランドキャニオン、マウントレーニア、オリンピック、ヨセミテ、ロッキーマウンテン…などの国立公園のパークサインと共に必ず写真を撮っている私達ですが、こうして思い返すと、この時が人生初のパークサインとの記念撮影でした!


夕暮れ時は、クマでも見れないかとロッジ周辺を車で走ってみたものの、叶わず…
しかし、その代わりに道の脇で草をはむミュールジカ(Mule Deer)の姿を見つけました!

2匹いたので(写真右側にちょっと写っています)、2匹を写真に収めたかったのですが、もう一匹は夕食に夢中で少々下ったところにいて無理でした…。

ミュールジカは、北アメリカから南アメリカ北部に生息するシカで、耳の形がラバ(mule)に似ていることがその名の由来だそうです。

角があるので、オスだと思います。まだ角も短くて、顔もどことなくあどけない感じがかわいいので、若いのかな…

くりくりとした優しい目と、ラバに似ているという細長くて大きな耳がかわいいシカでした。

その後は、キャビンのあるキャニオンビレッジ(ページ上部マップの【1】)へ戻り、この日の活動は終了…

次回は、イエローストーン国立公園内の、絶景が楽しめるBeaver Pondsトレイルについてご紹介します!

イエローストーン国立公園7・Grand Canyon of the Yellowstone Riverの眺望スポットへ

イエローストーン国立公園への旅・その6の記事の続きです。

今回は、イエローストーン国立公園内の
① Mud Volcano(マッド ボルケーノ)

② Grand Canyon of the Yellowstone River(グランドキャニオン オブ ザ イエローストーン リバー)
③ 園内で遭遇した鳥や動物
について、お伝えします!
※2010年の旅行記です

2010年7月25日。
ストーム ポイント トレイル(Storm Point Trail)をトレッキング(下のマップの【1】)した後は、主に車で園内を観光することにしました。

私達はMud Volcanoエリアへ。(ページ上部マップの【2】)

辺り一帯には、日本の温泉地を思い起させるような硫黄の匂いが漂っていました。イエローストーンのエリア一帯は、北アメリカ大陸最大の火山地帯で、今もなお地下にはマグマが広がっていて、1万以上もの温泉も湧いているとのこと。

このエリアには、多くの断層が集まっていて、地震の頻度も高く、2014年には1,900回以上の地震を記録したというから驚きです。

いくつもある泥溜まりから泥がボコボコと音を立て、煙を上げながら沸騰していました。
なんだかこの写真からは迫力が伝わりづらいのに、こんな写真しか無かった…( ;∀;)

次の目的地(ページ上部マップの【3】)へ向かうドライブ中に、この日二度目のバッファローの群れに遭遇しました。


下の写真の鳥は、英語ではRaven (レーベン)という、ワタリガラス。写真からは分かりにくいですが、日本のカラスより二回りくらい大きく、見た目の印象は巨大カラス、と表現するのが適切な感じ。実物はとても迫力があります。

イエローストーン国立公園内は移動中の道すがらですら、どこも絶景なのですが、園内の絶景スポットとされているGrand Canyon of the Yellowstone River(グランドキャニオン オブ ザ イエローストーン リバー)へやって来ました。(ページ上部マップの【3】)

このエリアにはイエローストーン川(Yellowstone River)を臨む、見晴らしスポットがあり、私達はそのうち3か所を巡りました。

下の写真で見えているのイエローストーン川の渓谷は、長さ32キロ、深さ240~360メートルという大スケール!明るめの土色の深くえぐれた渓谷を縫うように川が流れていく姿が印象的でした。

【Lookout Point(ルックアウト ポイント)】からは

Lookout Point in Yellowstone National Park

圧巻の【Lower Fall】が見晴らせます。

Lower Falls in the Grand Canyon of the Yellowstone

Lower Fallのパーキング近くでは、立派な角付きのエルクがいました。

エルクは園内で何度も見ていましたが、角ありのエルクは珍く、特にこのエルクの体格も角も大きくてとても立派でした。

他の観光客達も、このエルクには大興奮していて、みんな眺めたり写真を撮ったりしていました。エルクは逃げる様子もなく、ゆったりとした動きでしばらく観光客を楽しませた後、悠然と去っていきました。


次に向かったのは【Inspiration Point(インスピレーション ポイント)】

Inspiration Point in Yellowstone National Park

インスピレーション ポイントからは、視界いっぱいに広がる渓谷の景色が見晴らせます!

次回は、公園から出てすぐにある町、West Yellowstoneの街の風景と、公園内のBeaver Ponds Trailについてお伝えします。

イエローストーン国立公園6・マーモットに出会えたトレイル

イエローストーン国立公園への旅・その5の記事の続きです。
今回は、かわいいキバラマーモット、イタチ(Long-tailed Weasel)と出会えた、ストーム ポイント トレイル(Storm Point Trail)のトレッキングについてご紹介します。
※2010年の旅行記です

前回の記事でお伝えしたメリーマウンテン トレイルでのトレッキング(↓のマップの【2】)を終えた私達は、イエローストーン国立公園・フィッシング ブリッジ ビジターセンターへ【3】。

Source: Google Map, 筆者による加筆あり

思えば、この時が人生初の国立公園パークレンジャーさんとの会話だったのではないかと…
この時、私達はかねてから『地球の歩き方 アメリカの国立公園』を見て実物を見たいと願っていたキバラマーモットが見れるトレイルを教えてほしいと尋ね、レンジャーさんが教えてくれたのが、この後ご紹介するストーム ポイント トレイル】です【4】。

ビジターセンターからトレイルヘッドのパーキングへ移動し、トレッキングをスタート!

Storm Point Trail / ストーム ポイント トレイル
トレイルヘッドの場所:Indian Pond横
長さ:3.7キロ
所要時間:1~2時間
難易度:平易

Source: Google Map, 筆者による加筆あり

ストーム ポイント トレイルは、インディアンポンド(Indian Pond)の脇からスタートしています。
インディアン ポンドは、木々の深い緑が青々とした池の水面に映り、とても綺麗。

Indian Pond in Yellowstone National Park

ところで、2020年現在でこそ、マーモットをあちこちの国立公園で見た経験があり、マーモットの好む場所について良く知る私達ですが、この2010年当時は、まだニューヨーク州7やニュージャージー州の高速道路脇にいる都会マーモットしか見たことがありませんでした(笑)。

そこで、レンジャーさんにこのトレイルのどんなところにマーモットがいるのか?を尋ねたところ、「マーモットは岩が重なりあったところにいる」とのお答えでした。

トレッキングの開始後しばらくは、森の中を歩いていたため、「重なりあった岩ってどこにあるのだろう?」と、疑問に思いながら、岩がまったく見当たらない木立の中を、あたりを注意深く見回しながら進んで行きました。

歩くこと数十分、森から突然開けた場所に出ました。

Storm Point Trail in Yellowstone National Park

すると…!!!
「キューキュー」という鳴き声があちこちから聞こえて来ました。
これがマーモットの鳴き声???と期待に胸を膨らませながら周囲を見回してみると、見つけました!!!

キバラマーモット(Yellow Bellied Marmot)です!

Yellow Bellied Marmot in Yellowstone National Park

これが人生で初めての大自然の中のマーモットとの記念すべき出会いとなりました。

レンジャーさんの言った通り、マーモット達は岩場にあり、岩の重なり合ったところが好きなようでした。(そしてそれは、この後の様々な国立公園でもその傾向があることが分かっています)。

岩の上に数匹のマーモットがいて、驚かせないように少しずつ近寄り、最低限の距離は保って、念願のマーモットを観察することができました。

Yellow Bellied Marmot in Yellowstone National Park

マーモットは、ぽっちゃり体型の子が多いようで、丸々していて、愛嬌のある顔立ちで本当にかわいいです。

この子はまだ幼そうな顔立ちと大きさ↓
岩の下からぬーっと出てきて…

岩の上へと移動し、日光浴。

瞼が重くなっている?眠そうに見えます。平和な光景です。

NYにいる別種のマーモットは都会っ子の種なのか(?)警戒心が強くて、静かに近付こうとしても、すぐに猛ダッシュで逃げてしまうのですが、ここのマーモットは逃げないし、私達のことも大して意識していないようだったため、幸いじっくり観察することができました。
動物好き、特にマーモットが大好きな私にとって、至福の時間でした…


マーモットを眺めて喜んでいると、今度はそのすぐ近くで小さくて、落ち着きのない動きで動き回る動物を発見!

さて、ここで私のブログ恒例の動物探しクイズです!
下の写真のどこに動物がいるでしょうか?(今回はかなり簡単ですよ!)

正解は・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〇で囲んだところにイタチ(Long-tailed Weasel)がいるでした!

Long-tailed Weasel in Yellowstone

ズームアップ写真でもう一枚↓

Long-tailed Weasel in Yellowstone

あまりの素早い動きに、ピントを合わせて写真を撮るのが大変で、望遠レンズカメラを持っていた主人は撮影に悪戦苦闘しましたが、何とか撮った写真がこちら↓
イタチ(Long-tailed Weasel)

Long-tailed Weasel in Yellowstone

大きさは約20センチくらい。小さくて、顔もかわいくて、ぬいぐるみのようなかわいさ!

マーモットやらイタチやら、かわいい動物達がいるこの場所で、カフェで前日にオーダーしたランチボックスのお昼ごはんをイエローストーン湖(Yellowstone Lake)を眺めながら食べることにしました。

Yellowstone Lake in Yellowstone National Park

昼ご飯を食べ終え、再び残りのトレッキングコースを歩いて、そろそろゴール…という最後の最後、Indian Pondの脇で、バッファローの群れを見ることができました。

これまで見たバッファロー達は呑気に草を食んでいたのに、群れのうちの数頭のバッファローは猛スピードで走ったり、他のバッファローに突進するような素振りをしたり、豪快な砂浴びをしたり・・・と彼らの獰猛な一面を見せていました。
その姿は堂々たるもので、野生ならではの迫力を感じました。

美しい湖沿いをバッファローの群れが歩いている光景は壮観で、私の忘れられないイエローストーンのワンシーンとなりました。

…と、上記の文章で本記事を締めれば良いところなのですが…笑えるこぼれ話がありまして…

この時、バッファローの群れに近づき過ぎると危ないので、群れが通り過ぎるまで少々離れたところで眺めていましたが、うちの主人は何を思ったのか、突然リュックからレジャーシートを取り出し、思いっきりはためかせて地面に敷きはじめたんです。

その時、一頭のバッファローがチラリとレジャーシートを見ていたんです
レジャーシートは幸い黄色でしたが、もしも闘牛のように赤だったらバッファローに突進されていたかも?

私は主人に「闘牛士みたいな真似して、何してるのよっ!危ないじゃない!何で急にレジャーシートなんか出してはためかせるのよ!?」と怒ると、
「レジャーシートの上に座って、ゆっくりバッファローを観察しようと思って…」と答えました┓(;´_`)┏

まったく、うちの主人って沈着冷静なタイプなのに、なぜかこんな風に時々ヌケてるんですよね・・・(-_-)

そんなことがあった後、『バッファローの突進に注意』のポスターを見かけ、つくづく被害に遭わなくて良かったと胸をなでおろしました。

次回に続きます!

イエローストーン国立公園5・早朝のメリーマウンテン トレッキング

イエローストーン国立公園への旅・その4の記事の続きです。
今回は、メリーマウンテン トレイル(Mary Mountain Trail)のトレッキング風景とそこで遭遇した動物についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年8月25日。観光2日目。

早朝に起床。
イエローストーンは標高が高いため(宿泊していたキャビン周辺はで2,412メートル)、日中は30度くらいの気温があっても、朝晩が冷え込み…早朝だと夏とは思えないくらい、とても寒い…!!

という訳で、当時愛用していた、アバクロの内側が起毛の冬用モッズコートを着て、首にはパシュミナのマフラー、ジーンズという服装で、宿泊していたキャニオンカントリーのキャビンから車でヘイデンバレー(Hayden Valley)リージョンに位置する、メリーマウンテン トレイル(Mary Mountain Trail)へ向かいました。

メリーマウンテントレイルは、ざっくりと↓のGoogleマップに書き込んだような全長32.2キロメーターの長いトレッキングコースなのですが、私達は手前の方だけ歩いて折り返す形で歩きました。

Source: Google Map, 一部加筆しています

まだ薄暗くて寒い中、トレイルヘッドに車を停めて、どこまでも続く平原の中を歩いて行きます。(下の写真はトレッキング終了後に撮影)

歩き始めて間もなく、そう遠くない場所から何か獣の遠吠えがあちこちから聞こえ始めました。朝靄に包まれた平原。一帯はしんとして遠吠だけが響き渡り、とても幻想的でした。

やがて私達の足音を察してか、聞こえていたはずの遠吠えは、急に止みました。

まだ近くに何かの動物がいることを期待して、さらに湿った草むらの中を歩き、平原の奥まで数十分歩いていくと、遠くの山にコヨーテ?オオカミ??の群れと思しき姿が見えました!!

私達が見た動物はオオカミかコヨーテなのですが、両者を遠目で見分けるのが難しそうでした。
コヨーテとオオカミの見た目の違いについて調べてみたところ、
①体格:立ったときの身長が、コヨーテは53~61センチくらい、オオカミは66~81センチくらい。つまり、コヨーテの方が小さい
②鼻:コヨーテの方が尖っている
③耳:コヨーテの方が尖っている
④毛の色:コヨーテはライトグレー・ブラウン、オオカミはグレー・ブラック

しかしGoogleでイメージ検索すると、両者の毛色は似ていて毛色での見分けは困難
⑤コヨーテは主にペアで狩りをし、オオカミは群れで狩りをする

だそうです。

私達の見たのはコヨーテとオオカミ、どちらなのかなぁと…
かなり遠い場所から見たのでサイズは分からないし、毛の色からするとブラウンでコヨーテのようですが、群れでいたし…
あとは私達が聞いたという遠吠え、これもポイントなのですが、両者の遠吠えを聞けるサイトから聞いてみたところ、記憶の中の遠吠えはオオカミが近い気が…

Googleイメージ検索しても両者のルックスは大きさ以外はけっこう似ているため、結論が出せないでいますが、コヨーテの可能性80%くらいかな~!?

トレッキングコースを折り返す途中、朝日が昇り、朝靄がすーっと去っていき、視界が良好になって来ました。

夏と言えどトレッキング時もまだ寒くて、手袋を持ってこなかったことを後悔するくらいの寒さでしたが、動物と遭遇できた興奮で寒さも忘れました!
朝靄に煙る幻想的な雰囲気の中、動物の遠吠えを聞きコヨーテ(?)の群れを見つけるという貴重な体験ができました。

朝一番のトレイルを終えて、メリーマウンテン トレイルを後にしました。


途中、景色の良い場所で車を停めては写真を撮ったりしながら公園内を走っていると、

バッファローの群れを車道沿いの草原で見かけました。
ご覧下さい!このバッファローの数!!!奥の丘の上にまでバッファローの姿が見えます。多くのバッファローが朝食タイムのようでした。

次なる目的地は、パークレンジャーさんにキバラマーモットを見れる場所を尋ねて教えてもらったストーム ポイントトレイル(Storm Pointトレイル)です。

ストームポイントトレイルは、人生で初めてマーモットという動物に出会えた感動から、このイエローストーン後にいくつかの国立公園を訪れてもなお、人生の中で思い出に残るトレッキングコースの一つに入っています。

次回に続きます!

イエローストーン国立公園4・世界最大の木造キャビンホテルと園内の動物たち

イエローストーン国立公園への旅・その2の記事の続きです。
今回は公園内のガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
世界最大木造のキャビン宿泊施設
オールド フェイスフル イン
・イエローストーン国立公園の動物たち
についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年7月24日。
アメリカ・イエローストーン国立公園。

トレッキングを終えると夕食の時間になっていました。
この日の夕食は、1904年に建てられたという、木造のキャビンとしては世界最大の【オールド フェイスフル イン(Old Faithful Inn)】の中にあるレストランでの食事を予約していました。

こちらが、世界最大の木造キャビン(ログキャビン)の外観です。
(前回の記事にも同外観写真は掲載しています)

夕食を食べようと、いざロッジの中に入ろうとしたその時、エントランス手前の切り株のところに、旅の前から見たいと思っていた可愛い動物を発見しました!

ユインタジリス(Uinta Ground Squirrel)です。

ユインタ山脈で発見されたことにちなんでこの名になっているようで、生息地はワイオミング州、モンタナ南西部の南部、アイダホ州の東部、ユタ州の北部と中央部なのだそうです。

切り株の上で日光浴?している姿が愛くるしい…!!
旅の前にガイドブックでこのリスの存在を知り、実物を見たいと願っていたので、思わぬところで遭遇できて嬉しい驚きでした。

さて、こちらが、世界最大の木造キャビンホテル、オールド フェイスフル イン(Old Faithful Inn)の中の様子です。

壁一面が木でびっしり。
1904年という100年以上も前に、よくこれだけの規模の建造物を木で作ったなあ~、と感心します。木だけでこのサイズの建物で、強度を良く保てていますよね…。

天井もご覧の高さです。
柱やその他の骨組みも、真っすぐの木や良い具合にカーブした木(カーブさせた木?)を絶妙に組み合わせて、美しい仕上がりになっています。本当にただただ感心して見入るばかりでした。

このホテルの写真を2020年の今、改めて見て思い出したのが、同じく国立公園(ヨセミテ)内にあり、「アメリカ人が一度は泊まりたいホテル」と言われているマジェスティック・ヨセミテ・ホテル。(ホテルの宿泊記はこちら
調べてみると、両ホテルは、同年の1987年にNational Historic Landmarkに指定されていました。ただ、ヨセミテのホテルは1927年に建てられているので、このオールドフェイスフル インの方が歴史は古いです。

オールドフェイスフル インは、まるで子供の頃に憧れたツリーハウスの巨大版のような素敵なホテルでした。
いつかここにも宿泊してみたいです。

さて、こちらがオールドフェイスフル インの中のレストランです。
雰囲気は、まるで古いアメリカ映画の中の世界に入り込んだ感じでした。

私はパスタ、主人はバッファローバーガーを食べたのですが、はっきり言ってお味は普通とまずい(!)の間の、ギリギリな感じでした。
食べれなくは無いけど、美味しくはないという、残念な感想しかありません。
そして何故かその時の食事の写真も、一枚も残っていませんでした(苦笑)。

まだ明るいうちに食事を終え、キャビンに戻るドライブの途中で、バッファロー(Buffalo) 2頭を間近で見るチャンスがありました!


この一匹↓は車道のど真ん中を堂々と歩き、そのために車が通れず、噂には聞いていた『バッファロー渋滞』が起きていました。
ご覧下さい、バッファローのこの堂々たる車道の歩きっぷりを!

バッファローって体は巨大ですが、意外に目はつぶらで可愛いいんだなと思いました。
当たり前ですが、日常ではあり得ない、こんな巨大な野生動物を目の当たりにしたのは初めてだったので、畏怖と驚きと嬉しさが入り混じった不思議な感覚になりました。

さらに帰路でエルクの群れも発見。白いお尻がチャームポイントです。

イエローストーン公園内では、あちこちで動物に出会えるチャンスがあるので、ドライブ中の車内の助手席でも気が抜けません!
車を走らせながら次はどんな動物が現れるのかワクワクし、そして動物を発見すると大興奮!
助手席で、いつも目を皿のようにしながら、周辺を見渡していました。

これにてイエローストーン2日目、観光の初日は終了。
初日からたくさんの動物にめぐり会えて大満足な1日となりました。
旅行記は、次回に続きます。

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ところで、営利目的と言うより、趣味でやっているPIXTAサイトでの写真販売ですが、
クリエイター登録後、3枚目の写真が昨日売れました~\(^o^)/
今回、ご購入いただいたのは、マウントレーニア国立公園の写真です↓

売上金は、お小遣いにもならない微々たるものですが、自分の撮影した写真が誰かに気に入っていただけたことが嬉しいです。

写真撮影がご趣味という方、PIXTAでの写真販売にトライしてみてはいかがでしょうか?
よろしければ私の作品ページもご覧くださいね♪
https://creator.pixta.jp/@prof803520/photos

イエローストーン国立公園3・Observation Pointトレイルを歩く

イエローストーン国立公園への旅・その2の記事の続きです。
今回は公園内・ガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
・間欠泉とオールド フェイスフル ロッジを見渡せるトレッキングコース
・イエローストーン国立公園の動物たち
についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年8月24日。
アメリカ・イエローストーン国立公園。

大間欠泉「オールド フェイスフル(Old Faithful)」の見学後は(詳しくは前回の記事をどうぞ)、小腹が空いたのでロッジのカフェでソフトクリ―ムを買うことに。
この日は暑かったのと、大自然の中で食べるソフトクリームは特別に美味しく感じました。

ソフトクリーム片手に、ロッジのすぐ近くのObservation Pointのトレイルヘッドへ向かおうとすると、トレイルヘッド近くで、数人がざわついて川の中を指差しながら何かを見ている姿が見えました。

国立公園でよくある光景なのですが、人がざわついているところに、動物あり!
なんです!!

そしてこの時も、彼らの視線の先には、見たことのない動物が!
急いでソフトクリームを主人に持たせ、カメラを構えましたが、動物は常に動いていてピンボケ写真となってしまいました↓

この動物、恐らくはウォーターラット(water rat)かと…。
この時、人生で初めてウォーターラットに出会ったし、これ以降も一度も見れていません!
つぶらな瞳に、頭と胴体の区別がつかないような寸胴な体型で、とっても愛らしい風貌。
写真には撮れませんでしたが、ススーッと上手に泳ぎながら、たくさんの草をくわえながら運んでいました。巣作り用と思われます。かわいい~~~

ウォーターラットを見つけた川(ファイアーホール川)を渡ったら、トレイルヘッドがあります。ここからObservation Point Trail を歩き、Old Faithful Viewing Area へと歩いて行きます。

Observation Point Trail / オブザーベイション ポイント トレイル
トレイル始点:オールド フェイスフル ロッジ北側(ロッジからFirehole Riverを渡った場所)
長さ:1.77キロ
トレイル難易度:容易

        Source:Yellowstone National Park Official HPに一部加筆


歩き始めてすぐに、トレッキングコースのごく近くにエルクがいました。このまま進むと距離が近くなり過ぎてしまうため、エルクの少し手前で他のハイカーさんと共に立ち止まって、エルクが遠ざかるのを待つことに。

一方、エルクの方は私達のことを気にする様子も無く、マイペースでむしゃむしゃと草を食んでいました。

約1.8キロという短くて楽なコースですが、Old Faithful Viewing Areaまで登ると、こんな風に間欠泉【Old Faithful】(この時は噴き出していない)とロッジの全体像を眺めることができる、眺望がすばらしいコースです。

私達は間欠泉の噴出見学後、間もなくこの眺望ポイントに来たので噴出を見ずに帰りましたが、時間に余裕のある方は、間欠泉を間近で見るだけでなく、ここから見るのも全景が眺められて良いのではないかと思います。しかも、ロッジと併せて写真を撮れば、間欠泉がいかに高く吹き上がっていて、迫力があるかが伝えやすそうです。

コースを折り返す途中に、Red Squirrel(アメリカアカリス)に出会いました。

Red Squirrel、こうして見るとけっこう爪が鋭く長くて尖っていますね。

Red Squirrelはいつ見かけても警戒心が強くてすぐに逃げられしまうのですが、このリスちゃんは木の実に齧りつくのに夢中だったらしく、珍しく全然逃げませんでした^^

自らのリスク管理より食い気に走っっている…!
野生動物としては間違っています^^;
但し、このリスのリスク管理(笑)が甘いお陰で、かわいらしい姿を眺めることができ、写真まで撮れたので良かったです。

次回に続きます。

イエローストーン国立公園2・天然プールと大間欠泉

イエローストーン国立公園への旅・その1の記事の続きです。
今回は公園内・ガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
・モーニング グローリーをはじめとする美しい天然温泉池(プール)
・間欠泉

についてご紹介します。
※2010年の旅行記です


2010年8月24日。
オールドフェイスフル ロッジでランチを済ませた私達は、間欠泉の噴出予測時間まで時間があったので、先にプールを間近で見学できる遊歩道を歩きました。

遊歩道は各種プールの間を縫うように作られています。
(2020年の今、2010年の自分の撮影写真を改めてみると、”どうしてこういう写真が無いの!?”と、過去の自分に対して思うことが多く…。遊歩道が分かるような写真がこれ以外に何も無くて、主人が写り込んでおります^^;)


ビューティープール(Beauty Pool)

Beauty Pool


クロマティックプール(Chromatic Pool)

Chromatic Pool

前回の記事でご紹介したプールと同様、これらのプールのカラフルな色合いはバクテリアによるもので、温泉水の温度やpHによって、異なるバクテリアがそれぞれの生存環境に適した場所に生息しているそうです。

見学コースの一番奥にあるのが、モーニング グローリー プール (Morning Glory Pool)

Morning Glory Pool

この独特な色合いが何とも言えないです。オレンジ、イエローの縁取りに、深い中央部分はブルーグリーンのプール。
ガイドブックではであらかじめチェックしていましたがけ、実物の美しさには圧倒され、感激して、自然の神秘を感じて鳥肌が立ちました。

ところで、遊歩道の途中で見かけたキンイロジリス (golden-mantled ground squirrel)

golden-mantled ground squirrel

このリスさんたち、中には人を見ると逃げるどころか、手と手を合わせて拝むようなしぐさをする子もいます。どうやら観光客に餌をねだっているような感じなのです。

その仕草はとってもかわいいのですが、野生動物に餌をあげることは禁止されていますので、かわいいな~と思いながらも見るだけ^^
しかし、リスが人を見つけてこういうおねだり仕草をするということは、誰かがルール違反をして餌をあげてしまっているということですよね…


さて、ここはガイザーカントリーという場所の名前にもなっているようにガイザー(geyser=間欠泉)も大人気の観光名所です。

間欠泉には【Old Faithful (オールド フェイスフル)】 というは名前が付いており、
世界的に有名な間欠泉です。

この名は、1870年にウォシュバーン探検隊によって名付けられたもので、
「faithful=忠実」を意味し、 平均間隔は91分という、 ほぼ一定の間隔で「忠実」に噴出することにちなんでいるそうです。

そしてこの間欠泉の見学に訪れる観光客のために、 ビジターセンターやロッジでは予測噴出時間を掲示してくれています。

私達が遊歩道からロッジ近くの大間欠泉の近くに着くと、大勢の人が間欠泉の前で待ち構えている様子が見えました。
・・・ということは、そろそろ噴出!???
私達も急いで間欠泉を待ち構える観衆に加わり、噴出を今か今かと待ち望みます。

間欠泉の前にあるベンチは、手前から奥までこの人垣…!!これはこれでなかなかの光景です。

みな、固唾を飲んで噴出の瞬間を見逃すまいと待ち構えています。

この時の噴出は予想より遅れたらしく、みんな「まだかな~??」とか言いながらじりじりしている様子。

そして、そうこうしながら20分近く待った頃・・・・ついにその瞬間が!
大間欠泉、 オールド フェイスフル ガイザーが噴出しました!!!

Old Faithful Geyser

1回に14,000~32,000リットル、約96度の熱湯が30~50メートルの高さで1分半~5分間噴き出します。

Old Faithful Geyser

噴出の瞬間は人々から歓声が上がり、みな必死にその瞬間をとらえようとシャッターを切りっていました。もちろん私もです!

でもファインダー越しだけでなく、この目で生でその様子を見たいので忙しくて…!
生で見ては、急いでカメラを構えて写真を撮って…。
噴出時間はこの時で3分程度だった感覚です。

目の前で初めて見た大間欠泉の噴出。
大迫力で感動的でした。
これが太古の昔からずっと”faithful”に噴出を繰り返しているなんて、自然のエネルギーの偉大さに感服でした。

次回へ続きます。

イエローストーン国立公園1・ミッドウェイ ガイザー ベイスンへ

今回から2010年7月23~28日に訪れたアメリカイエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park) についてご紹介していきたいと思います。

まず初めにイエローストーン国立公園とは?
イエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park) は世界最古の国立公園で、1978年に世界遺産第1号の自然遺産に登録されました。
アメリカのアイダホ州、モンタナ州およびワイオミング州の3州にまたがって位置し、大きさは、8,980平方kmと東京都の約4倍です。

私がこれまでアメリカやカナダで訪れた国立公園の中でも、最もおすすめしたいのが、このイエローストーン国立公園です。
公園は広大なだけではなく、景色の美しさと多様性、そして生息する野生動物の多さなど、他の公園に比べて群を抜いて素晴らしい公園です。


それでは、旅行記スタートです!
(実は本旅行記の最初の方だけ、10年前のブログ記事が残っておりましたが、 [現在は非掲載]それ以降の部分は旅をしながら殴り書きしたメモしかないので、恐らく途中から突然雑な旅行記になるかもしれません、お許しを…^^;)


2010年8月23日。
ニューヨークのラガーディア空港からシカゴ経由でワイオミング州ジャクソンホール空港へ。(2010年当時はニューヨークに在住のため)

ジャクソンホール空港が近付くにつれ、機内から見える壮大な風景に目が釘付けになりました。

ジャクソンホール空港に到着。
飛行機からそのまま空港の地面に下り、目の前の空港の建物へ歩いて向かいました。

Jackson Hole Airport

空港はとても小さく、美しい山々に囲まれていました。
滑走路がこちら↓。すぐ向こう側に連なる山々が見えています。

イメージ 4
Jackson Hole Airport

空港がこんなにも大自然のど真ん中にあることに驚きつつ、これから向かう公園への期待に胸が高鳴ります。

こちらが空港の建物の入り口。滑走路からこの入り口を通って建物内に入ります。
入り口ドアの周りは鹿の角と思しきもので装飾されていて、ワイルド感があふれています。


空港で荷物を受け取るまでの間に、周囲の人を何気なく見ていると、みんながステキな笑顔を浮かべていました。
この空港の利用者は、ほとんどがイエローストーンやグランドティトン国立公園の訪問者のため、みんながこれから始まる大自然の旅にワクワクしているのでしょうね!

レンタカー手続きを済ませ、今回の滞在中ずっと宿泊するキャニオンカントリー(Canyon Country)のキャビンへ172キロのドライブ。

Source: Google Map

空港近くの小さな町を離れると、灯りも無い真っ暗闇を主人が運転していきます。

移動の疲れと暗闇の運転が災いし、道中で主人の具合が悪くなり(とはいえ私には運転させたくないようで←信用が無い^^;)、一度真っ暗闇の道の脇の空き地に車を停めて休憩してから向かったりして、結局空港からキャビン到着までに3時間半かかりました。

道そのものは信号すらない田舎道ですが、アメリカドライブの初心者や運転そのものに不慣れな方は昼間に到着のフライトが望ましいと思います。

しかし、空港から出てすぐにバッファローの群れを見かけ、公園内に突入するとシカさんがお出迎えをしてくれました!
翌日からもたくさんの動物に会えそう!と期待が膨らみます。

そして、暗闇の中、夜11時半に着いたのがこちらのキャビン。
(写真は別の日に撮ったものです。)

イメージ 5
Cabins@Canyon Country

キャビンを見るや否や引く私…( ̄▽ ̄; )
「え…!?、こ…ここに5泊するの … ( ̄▽ ̄; )??」想像していた以上に粗末な建物でビックリ。

中はこんな感じ。
(当時、キャビン内の写真をあちこち撮りませんでしたが、ベッドルームの手前に玄関、中に入ると左手に1人がギリギリ収まるシャワールームとトイレがあり、ベッドルームの片隅にちいさな洗面台がありました。)

簡素ですが、イエローストーンは真夏でも朝晩は冷え込むため暖房付き
こんな簡素な所に泊るのは初めてな私は、何の相談もなくここを予約した主人に対し、「なんでホテルを予約しなかったの…?」と、ブツブツ言っていると、
主人が、「せっかく大自然に来たんだから、自然にどっぷり浸かれる環境を選んだんだ< ( ̄^ ̄) >」だって・・・。

私は、「自然にどっぷり浸かるんだから、寝る時ぐらいホテルでもいいじゃん・・・」
と、なおもブツブツいいながら長時間の移動にグッタリしつつ、寝心地が悪めのベッドだなあ…とか、思いつつも疲労でぐっすり眠りました(笑)。

翌8月24日。

いよいよ園内で行動開始。

初日のこの日はイエローストーン国立公園の中でも最も人気エリアである、ガイザーカントリー(Geyser Country)へと向かいます。

・・・と、向かう途中にさっそくバッファローを発見しました。
人生で始めて見るバッファローの大きさにびっくり。
周囲の風景と併せてご覧いただくと、その大きさがお分かりになるかと思います。

Buffalo

目的地へ向かう道すがらも、あまりにも景色が美しくて何度も道草をしながら、ミッドウェイ ガイザー ベイスン(Midway Geyser Basin)と呼ばれるエリアにやって来ました。
(ガイザーカントリーで一番有名な間欠泉やモーニング グローリー プールは次回ご紹介します。)

Midway Geyser Basin (Source: Map@Yellow Stone National Park)

晴天に恵まれ、ターコイズプール(Turquoise Pool) [温泉池]が、青空とのコントラストが眩しいターコイズ色になっていました。

Turquoise Pool

オパール プール(Opal Pool)

Opal Pool

そして、グランド プリズマティック スプリング(Grand Prismatic Spring)
イエローストーン国立公園で最大の温泉です。

Grand Prismatic Spring

これらのプールの独特でカラフルな色合いはバクテリアによるもので、温泉水の温度やpHによって、異なるバクテリアがそれぞれの生存環境に適した場所に生息しているそうです。

これまで目にしたことのない大自然の神秘的な色合いは、実物を目の当たりにすると感激もひとしおで、筆舌に尽くしがたいくらい美しかったです。
また、プールそのもののみならず、周囲に広がる景色も広大で荘厳なため、プールの美しさがよりいっそう引き立っていました。

公園歩きの初日の出だしからこんなに美しい風景を目の当たりにして、筆舌に尽くしがたいほど感動的でした。


さらに車を走らせて、ランチを食べるためにオールド フェイスフル ロッジ(Old Faithful Lodge) へ。

Old Faithful Lodge
Old Faithful Lodge

ランチタイムにロッジのカフェテリアで、好奇心で食べてみたランチの一品がこちら。バッファローミートローフ

Buffalo Meat Loaf

ランチの少し前に、ご存命の野生のバッファローくんを見たばかりだったので胸が痛みましたが、ありがい気持ちでいただきました。
お味は… 、普通のビーフのミートローフと変わらない感じがしました。

バッファローに会った直後に、バッファローを食す。
… こういうことがあると、他の生物の犠牲の上に我々の食が成り立っているのだということを再度認識させられ、食物を粗末にしてはいけない、食している命に感謝をもっていただかなければいけない、と普段忘れかけているけれど大切なことを改めて思いました。

バッファローくん、ごちそうさまでした、ありがとう…(-人-)

次回へ続きます☆

デンバー→ロサンゼルス・恐怖のフライト!?

今回は、 前回の記事の続きで、怖い思いをしたデンバー→ロサンゼルス間のフライトについてお話ししたいと思います。

前回の記事でお伝えしたように、
遅延していたデンバー発ロサンゼルス行き、ユナイテッド航空機
私達はロサンゼルスで乗り換えて、成田へ行く予定となっていました。
ハリケーンによるトラブルで、急に招集されたユナイテッド航空のCAは、若い男性、若い女性、ベテラン女性の3名でした。

1時間20分の搭乗時間遅延の末、ついに搭乗が始まりました。

しかし、機内に入りホッとしたのも束の間…
20代後半~30代前半と思しき白人男性が、軽く握りしめた両手で顔の下半分を覆いながら、3列+3列の飛行機の通路をしきりに前後に行ったり来たりしています。
(↓のイラストの様な感じです。イラストはフリー素材からダウンロードしています。)

その彼は、機内をうろうろしながら、あちこちのオーバヘッド・コンパートメント(頭上の荷物入れ)を開けまくり、さらには他人の座席内に入り込んで座席の下をのぞき込んだりと、とても落ち着かない様子…

その行動は明らかに異常で、それを見た私は (薬物中毒か、何かの病気かで) 「この人絶対にヤバい人だ…!」と思いました。

彼のうろうろは止まらず、こちらにも近づいて来たりしていたので、何か危害を加えられたら怖い…と思いながら、その場の状況を見ていました。

しばらくすると”SECURITY(セキュリティ)“とプリントされたベストを着た、いかついお兄さんが機内に入って来て、何やらその男性と話しはじめ…

その後、セキュリティの男性は、男に自身のスーツケースを持って機外に出るよう指示したようで、男はセキュリティに連行されて、飛行機の外へ出て行きました

”いったい何が起きたのか…?でも、とにかくヤバい人が出て行って良かった…”と思っていると、ホッとしたのも束の間、
例の男が再び機内へ戻って来たんです!!!

私は心中で「戻って来たのか~~~い!」とツッコミをいれていました。
”何でこんな怪しい人が機内に戻って来れるのよ!?? 怖いよ~” と、愕然…。

すると、彼以外はとっくに離陸態勢で全員着席しているのに、男は戻るや否や再び通路や座席をうろつきまくり、片っ端からオーバヘッド・コンパートメントを開けたり閉めたりし始めたんです。
その様子は狂気じみていました。

そうこうしていると、今度は機長が男性のところにやって来て、またその人と何やら話し込み始めました。
それを眺めながら私は、「ああ…お願い…この人がこの飛行機から出て行ってくれますように…」と祈る思いでした。

すると、今度は機長が彼にスーツケースを持って出て行くよう指示、今度は機長に連行されて彼は機外に出て行きました

それを見て、ホッとした私達夫婦。
彼の席の周りの乗客たちも何事なのかと怪しんでいました。

”あの人、本当に一体何だったの!?、でも、怪しい人がついに出て行ってくれてとにかくホッとしたわ…” と安堵。

しかーーーし、またまたその男性が機内に戻って来たんです!!!

それを見た私は 「また戻って来るのか~~~い!」 と、さっきより強めのツッコミを入れずにはいられませんでした。

この時点で、ただでさえ1時間20分搭乗が遅延していた飛行機が、この揉め事のせいで、さらに20分以上の遅延となっていました。
これによって乗り換えが間に合わない可能性がさらに高くなり、焦るやら、怖いやら …。

しかし、彼のうろつきは止まらず、”このままじゃ離陸できないよ…”と思っていると、今度は若い女性CAが彼の元へ行き、彼の話を聞いてあげている様子で「うんうん、分かった…」と言いながら彼をなだめている様子でした。

彼の周りの席の人達も、この状況に不穏なムードに…

”お願い、飛行機から降りてちょうだい~~~”と祈る私。

しかし私の願いはむなしく、CAさんは彼をなだめて何とか着席させ、彼を乗せた飛行機がついに離陸することになってしまいました

無事に離陸は完了したものの、シートベルトサインが消えたとたん、またしても機内をうろつき、手当たり次第にオーバーヘッド・コンパートメントを開けたり閉めたりしていました

それを見ていたもう一人のベテラン女性CAが今度は彼の元へ行き、再び席に着かせ、しばらく彼の話を辛抱強く聞いたり、なだめたりしている様子でした、

その様子を観察しつつ、この人が暴れ出したりして機内で何か事件でも起こって、デンバー空港に戻ったり、別の空港に緊急着陸でもしたら、乗り換えに間に合わないどころじゃ済まないわ…
とハラハラする私達。
飛行機に間に合わないならまだしも、事件に巻き込まれるのでは?という恐怖心の方が膨らんできていました。

そんな中、しばらくするとベテラン女性CAが彼の元を離れ、機内アナウンスを流し始めたのです。
”何事か!?”とアナウンスに耳を傾けると、
「どなたか、グレーのバックパックを見かけませんでしたか?乗客の皆様は各自、座席の下をご確認下さいますよう、お願いいたします。」とのこと。

それを聞いた私は、
”ある訳ないよ~!だってヤバい人の言っていることだし…!!”
…と思っていたら…

・・・・・・・・!!!!!

彼の席の通路を挟んで反対側、彼の斜め前くらいの席の乗客が挙手し、
「ありました!」
と、言うではありませんかっっっ@@!


この日の私の3度目のツッコミは”ホントだったんか~い!”ですよ^^;

え!じゃあ妄想とか、頭がおかしい人とか、そういう事ではなく、彼は実在するバッグを探していたのね…とビックリ。
彼のうろつきは、失くしたバッグを必死に探しているゆえの行動だったんです

機内の英語アナウンスでは”Backpack” という表現でしたが、実際、見つけた乗客から彼に手渡されたバッグは、もっと小さくて貴重品程度しか入らないような、斜め掛けして背負うような小さいバッグでした。

彼に荷物が渡されると、これまで私達と同様に不安な様子で事態を見守っていた周囲の乗客達から、レーザーラモンHG顔負けの(←古い…)「フォーーーーー!」という大歓声と共に、拍手が沸き起こっていました…

さらにさらに、彼の元へアナウンスをしたベテラン女性CAが現れると、彼とハグをしていました。

この日の私の最後のツッコミは ” 欧米か!” ですよ(笑)。

これにて恐怖のフライトについては一件落着
バッグの見つかった彼は、もううろつくこともなく、私達もついに安堵したのでした。ああ、生きた心地がしなかった…。
ここまでくるのに40分は経過していたと思います。

きっとセキュリティや機長や周囲の誰もがヤバい人の妄想、と思っていた彼の主張を、ベテラン女性CAが最終的には信じて、機内アナウンスを流し、解決に至ったのでしょう。
思い起こせば、前回の記事で書いたように、急遽寄せ集められたCAさん達だったのですが、素晴らしい対応でした。


…さて、そんな私達を乗せた飛行機はその後、 ロサンゼルス国際空港に着陸したものの、遅延していたため乗客達は焦っていました。

みな飛行機のドアが開くのを首を長くして待っているようで、通路で今か今かとドアが開くのを待ち構えている乗客ばかり。

近くの乗客数名と話したところ、
「もう俺は、乗り継ぎフライトが遅れていない限り、完全に間に合わない…」とか「ダメだ~」とか嘆いていました。

「私達も間に合わないかもしれないんです…」と話していたら、LA乗り継ぎを良く知るアメリカ人男性が、飛行機降りたらこういうルートでダッシュするといいよ、俺はもう間に合わないけど頑張って、と声を掛けてくれました。

飛行機のドアが開くと、そこから私達は猛ダッシュ!ロサンゼルス国際空港内を大きなスーツケースを転がしながら走り抜け、ANAのチェックインカウンターへ息を切らしながら到着。

すると、なんと乗り継ぎのフライトもハリケーンの影響で遅れていたため、余裕で間に合い、ラウンジで飲食もする時間までありました。

これにて、無事に帰路へ。
私達の2019年のカリフォルニア→コロラド旅が終了。

最後の最後に怖い思いをしたけど、結局はただの珍事件で良かった…
しかも、アメリカらしいハッピーエンドを迎え、ブログのネタになりましたしね\(^o^)/


次回は、
2019年カリフォルニア→コロラド旅の旅スケジュールまとめ編
です。

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おととい沖縄旅から帰って来ました。
本記事のブログのヘッダーの写真は、デンバー旅のフライト時のものではなく、おとといの沖縄旅の写真です。
沖縄旅については、おいおい記事にしていきます~^^

デンバーでフライト遅延…その訳は!?

今回は、私達夫婦が経験したアメリカ・コロラド州・デンバー空港でのフライト遅延、(そして次回の記事では、それに続く機内でのちょっと怖い事件)についてお伝えします!


2019年9月6日(金)。
アメリカ・コロラド州。

プレーリードッグを見た後はデンバー空港へ。

この時、大型ハリケーン「ドリアン」 が、フロリダあたりに上陸していました。「ドリアン」 はフロリダ上陸前に観測史上最強の勢力でバハマに上陸し、甚大な被害をもたらしていて、デンバー滞在中にCNNを観ていたところそのニュースでもちきりでした。

とはいえ、フロリダ州とコロラド州、そんなに影響はないかと思っていました。

が!空港に着くとハリケーンの影響はあらゆるフライトに影響を与えていて、ロサンゼルス行きのフライトも1時間の遅延となっていました。
しかし、話はまだ続きます

で、この時点では1時間の遅延がわかったので、旅の最後の最後までローカルグルメを満喫しようと、デンバー空港のダイナーのようなお店に入りました。

このブログ記事で何度かお伝えしているように、コロラド州は、全米1のビール生産量
ドリンクのメニューを見ると、生ビールの種類が9種類と豊富!
さすがデンバー。空港のダイナーとはいえ素晴らしい品揃え。

私はコロラド州・フォートコリンズの Odell Brewing Company の90 Shilling Ale をチョイスしました。

普段はワイン派の私でも、その美味しさが分かる豊かな香りのアンバーエールでした。これくらい美味しいビールなら日本でも飲みたい気持ちになるんですけどね^^

…とこの時点では、フライト遅延を飲んで過ごすという(主人は飲めないので私だけ)悠長な感じでいましたが、ダイナーを出て搭乗ゲートへ行くと、搭乗時間を過ぎても全く搭乗アナウンスが流れない…

なんだか嫌な予感…

不安な気持ちで待っているとアナウンスが流れてきました。
アナウンスが「何かの理由で遅延する」と言っているのは分かったんですけど、何の理由かの部分が二人とも聞き取れず、主人が搭乗口のスタッフに聞きに行こうとしたら、その近くにいた親切なおじさんが教えてくれたらしい。

それによると、フライト遅延の理由は
飛行機自体はデンバーにもう到着したけれど、搭乗するCAがいない
ということらしい!!!

それを主人から聞いた私は、思わず主人に「え?じゃあデンバーに着いたときに搭乗してたスタッフは?」と言うと、
主人曰く、「アメリカだし、労働時間の問題とかあるんじゃない!?」だって…

この時の私達は、
デンバー→ロサンゼルス乗り換え→東京(成田)
の予定で、ロサンゼルスでの乗り換え時間を約3時間とっていたのですが、もうこの時点で、すでに1時間以上遅延、さらに遅延となるとLAで乗り換えに間に合わない可能性が高くなるという状況でした。

この年のGW旅行では、クアラルンプールで痛恨の乗り継ぎ失敗を経験しているし、「もうそんな目に遭いたくないよ~!」という気持ちでいっぱいに。

で、すぐに飛行機に乗れるCAがいないからフライトが遅延するという、この状況。

主人と2人、「いないCAをデンバー空港に呼び出して搭乗(登場?、笑)させるのに、どれだけかかるのか???」という話から、
「どこからCAは来るのか?」
「そんな簡単に集まるの??」
「1時間とかで集められるの?そう簡単には来れなくない?」
なんて話し始めて20分…

ゴロゴロとキャリーケースを転がしながら、CAの制服姿の3人が搭乗口に向かっているではありませんか!

(゚ω゚*) σ !!「あ、あの人達じゃない!??」

なんと、20分位でCAさんが来たんです!

主人はそれに喜びつつも
「なんだか早く集まり過ぎで、ちゃんとしたCAさん達かね?」
と言う…
そしてこの発言を後に感慨を持って振り返ることになろうと、この時だれが知っていただろうか?(それについては次回の記事で)

そんなわけで、私達のネガティブだった予想に反して、1時間20分の搭乗遅延で飛行機に乗り込むことになりました。

ホッとする私達…
しかしそれはつかの間の安堵だったのである!!!

次回「デンバーからロサンゼルス・恐怖のフライト!?」編に続きます。