イエローストーン国立公園3・Observation Pointトレイルを歩く

イエローストーン国立公園への旅・その2の記事の続きです。
今回は公園内・ガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
・間欠泉とオールド フェイスフル ロッジを見渡せるトレッキングコース
・イエローストーン国立公園の動物たち
についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年8月24日。
アメリカ・イエローストーン国立公園。

大間欠泉「オールド フェイスフル(Old Faithful)」の見学後は(詳しくは前回の記事をどうぞ)、小腹が空いたのでロッジのカフェでソフトクリ―ムを買うことに。
この日は暑かったのと、大自然の中で食べるソフトクリームは特別に美味しく感じました。

ソフトクリーム片手に、ロッジのすぐ近くのObservation Pointのトレイルヘッドへ向かおうとすると、トレイルヘッド近くで、数人がざわついて川の中を指差しながら何かを見ている姿が見えました。

国立公園でよくある光景なのですが、人がざわついているところに、動物あり!
なんです!!

そしてこの時も、彼らの視線の先には、見たことのない動物が!
急いでソフトクリームを主人に持たせ、カメラを構えましたが、動物は常に動いていてピンボケ写真となってしまいました↓

この動物、恐らくはウォーターラット(water rat)かと…。
この時、人生で初めてウォーターラットに出会ったし、これ以降も一度も見れていません!
つぶらな瞳に、頭と胴体の区別がつかないような寸胴な体型で、とっても愛らしい風貌。
写真には撮れませんでしたが、ススーッと上手に泳ぎながら、たくさんの草をくわえながら運んでいました。巣作り用と思われます。かわいい~~~

ウォーターラットを見つけた川(ファイアーホール川)を渡ったら、トレイルヘッドがあります。ここからObservation Point Trail を歩き、Old Faithful Viewing Area へと歩いて行きます。

Observation Point Trail / オブザーベイション ポイント トレイル
トレイル始点:オールド フェイスフル ロッジ北側(ロッジからFirehole Riverを渡った場所)
長さ:1.77キロ
トレイル難易度:容易

        Source:Yellowstone National Park Official HPに一部加筆


歩き始めてすぐに、トレッキングコースのごく近くにエルクがいました。このまま進むと距離が近くなり過ぎてしまうため、エルクの少し手前で他のハイカーさんと共に立ち止まって、エルクが遠ざかるのを待つことに。

一方、エルクの方は私達のことを気にする様子も無く、マイペースでむしゃむしゃと草を食んでいました。

約1.8キロという短くて楽なコースですが、Old Faithful Viewing Areaまで登ると、こんな風に間欠泉【Old Faithful】(この時は噴き出していない)とロッジの全体像を眺めることができる、眺望がすばらしいコースです。

私達は間欠泉の噴出見学後、間もなくこの眺望ポイントに来たので噴出を見ずに帰りましたが、時間に余裕のある方は、間欠泉を間近で見るだけでなく、ここから見るのも全景が眺められて良いのではないかと思います。しかも、ロッジと併せて写真を撮れば、間欠泉がいかに高く吹き上がっていて、迫力があるかが伝えやすそうです。

コースを折り返す途中に、Red Squirrel(アメリカアカリス)に出会いました。

Red Squirrel、こうして見るとけっこう爪が鋭く長くて尖っていますね。

Red Squirrelはいつ見かけても警戒心が強くてすぐに逃げられしまうのですが、このリスちゃんは木の実に齧りつくのに夢中だったらしく、珍しく全然逃げませんでした^^

自らのリスク管理より食い気に走っっている…!
野生動物としては間違っています^^;
但し、このリスのリスク管理(笑)が甘いお陰で、かわいらしい姿を眺めることができ、写真まで撮れたので良かったです。

次回に続きます。

イエローストーン国立公園2・天然プールと大間欠泉

イエローストーン国立公園への旅・その1の記事の続きです。
今回は公園内・ガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
・モーニング グローリーをはじめとする美しい天然温泉池(プール)
・間欠泉

についてご紹介します。
※2010年の旅行記です


2010年8月24日。
オールドフェイスフル ロッジでランチを済ませた私達は、間欠泉の噴出予測時間まで時間があったので、先にプールを間近で見学できる遊歩道を歩きました。

遊歩道は各種プールの間を縫うように作られています。
(2020年の今、2010年の自分の撮影写真を改めてみると、”どうしてこういう写真が無いの!?”と、過去の自分に対して思うことが多く…。遊歩道が分かるような写真がこれ以外に何も無くて、主人が写り込んでおります^^;)


ビューティープール(Beauty Pool)

Beauty Pool


クロマティックプール(Chromatic Pool)

Chromatic Pool

前回の記事でご紹介したプールと同様、これらのプールのカラフルな色合いはバクテリアによるもので、温泉水の温度やpHによって、異なるバクテリアがそれぞれの生存環境に適した場所に生息しているそうです。

見学コースの一番奥にあるのが、モーニング グローリー プール (Morning Glory Pool)

Morning Glory Pool

この独特な色合いが何とも言えないです。オレンジ、イエローの縁取りに、深い中央部分はブルーグリーンのプール。
ガイドブックではであらかじめチェックしていましたがけ、実物の美しさには圧倒され、感激して、自然の神秘を感じて鳥肌が立ちました。

ところで、遊歩道の途中で見かけたキンイロジリス (golden-mantled ground squirrel)

golden-mantled ground squirrel

このリスさんたち、中には人を見ると逃げるどころか、手と手を合わせて拝むようなしぐさをする子もいます。どうやら観光客に餌をねだっているような感じなのです。

その仕草はとってもかわいいのですが、野生動物に餌をあげることは禁止されていますので、かわいいな~と思いながらも見るだけ^^
しかし、リスが人を見つけてこういうおねだり仕草をするということは、誰かがルール違反をして餌をあげてしまっているということですよね…


さて、ここはガイザーカントリーという場所の名前にもなっているようにガイザー(geyser=間欠泉)も大人気の観光名所です。

間欠泉には【Old Faithful (オールド フェイスフル)】 というは名前が付いており、
世界的に有名な間欠泉です。

この名は、1870年にウォシュバーン探検隊によって名付けられたもので、
「faithful=忠実」を意味し、 平均間隔は91分という、 ほぼ一定の間隔で「忠実」に噴出することにちなんでいるそうです。

そしてこの間欠泉の見学に訪れる観光客のために、 ビジターセンターやロッジでは予測噴出時間を掲示してくれています。

私達が遊歩道からロッジ近くの大間欠泉の近くに着くと、大勢の人が間欠泉の前で待ち構えている様子が見えました。
・・・ということは、そろそろ噴出!???
私達も急いで間欠泉を待ち構える観衆に加わり、噴出を今か今かと待ち望みます。

間欠泉の前にあるベンチは、手前から奥までこの人垣…!!これはこれでなかなかの光景です。

みな、固唾を飲んで噴出の瞬間を見逃すまいと待ち構えています。

この時の噴出は予想より遅れたらしく、みんな「まだかな~??」とか言いながらじりじりしている様子。

そして、そうこうしながら20分近く待った頃・・・・ついにその瞬間が!
大間欠泉、 オールド フェイスフル ガイザーが噴出しました!!!

Old Faithful Geyser

1回に14,000~32,000リットル、約96度の熱湯が30~50メートルの高さで1分半~5分間噴き出します。

Old Faithful Geyser

噴出の瞬間は人々から歓声が上がり、みな必死にその瞬間をとらえようとシャッターを切りっていました。もちろん私もです!

でもファインダー越しだけでなく、この目で生でその様子を見たいので忙しくて…!
生で見ては、急いでカメラを構えて写真を撮って…。
噴出時間はこの時で3分程度だった感覚です。

目の前で初めて見た大間欠泉の噴出。
大迫力で感動的でした。
これが太古の昔からずっと”faithful”に噴出を繰り返しているなんて、自然のエネルギーの偉大さに感服でした。

次回へ続きます。