知床世界自然遺産・知床八景を効率よく巡るには?

今回は、知床旅行記のまとめとして、2日間で知床八景を効率よく回る方法について提案してみました。知床八景を制覇した私の個人的な意見ではありますが、ぜひ読者のご参考になれば幸いです。

まず、私の過去の記事でもご紹介している通り、下記の8か所の景勝地が知床八景と呼ばれています。

~知床八景~
・オシンコシンの滝
・オロンコ岩
夕陽台
・プユニ岬
・フレペの滝

知床峠
知床峠(知床五湖・地上遊歩道については事前に要確認)
・カムイワッカの滝


今回は多くの方のアクセス方法であろう、女満別空港または釧路空港から知床にアクセスし、ウトロに宿泊する場合の効率よい回り方について提案してみます。

おそらく1日では難しく、最短でも2日はかかると思いますので、まずは1日目のコースの提案から。

1日目のコース

Source: Google Map (Partially modified by the author)

※知床八景各地のリンクをクリックすると、詳細についての私のブログ記事が閲覧できます

空港からの最初の行き先はこちら。
1. オシンコシンの滝

Oshinkoshin Falls / オシンコシンの滝

時間に余裕があれば
A. 道の駅うとろ・シリエトク 
に立ち寄って、旅の情報収集やショッピング、グルメを楽しむのも良いと思います。

Roadside Station Utoro-Shirietoku / 道の駅 うとろ・シリエトク

2. オロンコ岩

Oronko Rock / オロンコ岩

3. プユニ岬

Cape Puyuni / プユニ岬

B. 知床自然センター
に車を停めて、フレペの滝展望台トレイルを歩きます。

Shiretoko National Park Nature Center / 知床自然センター

4. フレペの滝

Furepe Waterfall  / フレペの滝

フレペの滝から
B. 知床自然センター
に戻ってきたら、知床自然センター内の本格カフェ、バリスタートコーヒーでほっと一息つくのもおすすめです。

Cafe @ Shiretoko National Park Nature Center / バリスタートコーヒー@知床自然センター

陽が落ちる前に、1日目最後は
5. 夕陽台
へ。

Yuuhidai Sunset Point / 夕陽台

これにて1日目で知床八景の5/8は終了
2日目は残り3か所ですが、移動距離も多いので翌日に備えて早く寝ましょう(笑)

★ 2日目のコース

Source: Google Map (Partially modified by the author)

2日目の最初に訪れたい場所としては、事前予約ガイドツアーをする可能性が高く、遅刻できない場所として、知床五湖にしました。(また、午前中だと蓮の花が開いているところが見れるなどのメリットがあります。)

6. 知床五湖
知床五湖は高架木道 ・地上遊歩道という2つの巡り方がありますが、(詳しくはこちらの記事をどうぞ)訪れる時期の地上遊歩道トレッキングが可能であれば、ぜひ地上遊歩道を歩いていただきたいです。時期により散策条件が異なるので、ガイドツアーの予約など、事前に確認して下さいね!

Shiretoko Five Lakes / 知床五湖

ちなみに、知床国立公園内はランチを食べられるところが限られているので、知床五湖の遊歩道入り口にある施設、知床五湖パークサービスセンターや、上述のバリスタートコーヒーのフードメニューなどでランチを済ませるとよいでしょう。

そして、意外と移動が大変で時間がかかるのが知床五湖ーカムイワッカの滝間です。(詳しくはカムイワッカの滝の記事をどうぞ)

7. カムイワッカの滝
滝登りする場合は、滑らないシューズやタオルなどを忘れずに。

Kamuiwakka Hot Falls / カムイワッカの滝

ここからは移動距離が大きいですが、休憩をはさみながら安全ドライブで知床八景最後の地、
8. 知床峠
へ。

Shiretoko Pass Area / 知床峠付近

そして、もしも余力があったら
C. 道の駅 知床・らうす
など、羅臼方面へ足を延ばしても楽しいですよ!
道の駅では、食堂やテイクアウトグルメ、海産物・おみやげ物ショッピングが楽しめますし、そのほかにも見どころがあります。

Roadside Station Shiretoko-Rausu / 道の駅 知床・らうす

以上です!
知床旅行記にご興味がある方は、ぜひ「知床旅1」から「知床旅36」まである旅行記をご覧下さい。

知床旅6・知床八景【知床五湖】高架木道を歩く

「知床旅5・知床八景【プユニ岬】へ」の続きです。
今回は、知床八景の1つ、【知床五湖】の高架木道編について。たくさんの写真とともにご紹介します。(今後、地上遊歩道編も記事アップ予定です!)

過去の記事でもご紹介しているように、知床の以下の8つの景勝地が「知床八景」とされていて、今回ご紹介の【知床五湖】も、その1つです。

オシンコシンの滝(訪問済み)
・オロンコ岩
・夕陽台
プユニ岬
(訪問済み)
・フレペの滝
・知床峠
・知床五湖
・カムイワッカの滝

2020年7月27日(月)。
この日の私達のドライブルート↓
女満別空港を出発し、止別(やむべつ)駅で駅舎内ラーメンを食べて、知床へ移動し、下記のルートを辿って知床自然センター(今後ご紹介予定)に立ち寄った後、知床五湖フィールドハウスまでやって来ました。


知床五湖フィールドハウス
北海道斜里郡斜里町遠音別村

知床五湖には「2つの歩き方」があります。
詳しくは環境省の公式HPをご覧下さい。
ざっと説明すると
●【高架木道】:シーズンを通して無料・安全に散策ができますが、知床五湖のうち、「一湖」までの往復しかできません。私達の訪問時、開園時間は7:30~18:30でしたが、最新の情報は環境省の公式HPをご覧下さい。
●【地上遊歩道】:時期により散策条件が異なりますが、高架木道ほどの限定されたルートではありません。私達は、旅の前にガイドツアーをウェブ予約していました。

高架木道】も【地上遊歩道】もこの知床五湖フィールドハウスが起点になっています。(後日また詳しく記事にしますが、地上遊歩道のガイドさんとの待ち合わせ場所もここでした。)

さて、この日の私達は【地上遊歩道】へ。

地上遊歩道の入り口近くには、記念撮影用の「知床世界自然遺産 知床国立公園」の看板がありました。周囲も広くスペースが取られていて、団体旅行客にも対応可能な感じ^^

高架木道】のルートは以下の通りです。
この木道は、ヒグマが出没により地上遊歩道の安全性を確保することが難しいために建てられたとのこと。

上の案内板によると、
連山展望台まで往復0.5キロ、約15分、
オコツク展望台まで往復1.0キロ、約30分、
湖畔展望台まで往復1.6キロ、約40分、

とのことです。

いざ、ここからスタート!

知床国立公園,高架木道スタート地点

この時はすでに17時ちょっと前で、この日が一番天気予報で天気の良い日だったので、いそいそと木道を歩き始めました。

知床国立公園,高架木道

こちらは連山展望台。木道スタート地点から約250メートルしか歩いていないというのに、知床連山を見渡すことができます。(この写真では一部ですが、硫黄山~羅臼岳まで見えます)

知床国立公園,連山展望台

展望台の近くにいたツバメ?ちゃん。風でちょっぴり毛が逆立っているのがかわいい。


あたりは一面にびっしりと笹が生えています。写真の奥はオホーツク海が広がっています。

知床国立公園,高架木道とオホーツク海

木道は地上から約4メートルほどの高さで作られていて、その下には、なんと7000ボルトの電流が流れる電気柵が設置されているため、熊が登ってはこないらしいです。

木道からはこの眺め!原生林の向こう側には知床連山がはっきりと見えています。

知床国立公園,高架木道と知床連山


オコツク展望台からの眺め。これまで歩いて来た高架木道を振り返りつつ、知床連山も見えています。

知床国立公園,オコツク展望台

さらに歩くと、高架木道の折り返し地点、湖畔展望台が見えて来ました。

知床国立公園,湖畔展望台

「一湖」の水面には知床連山が映り、空の青さに連山の深緑、原生林の新鮮な緑色…と、夏ならではの色合いの風景は素晴らしかったです。

知床国立公園,湖畔展望台

私にとって、この旅の一番の目的が、「晴れた知床連山のパノラマビューを堪能したい」だったので、旅の初日に目的を達成できて大満足でした。
晴れているうちに(翌日以降の天気予報が悪かったので…そして実際悪かった…)、青空の連山の眺望を楽しむことができて良かったです。

知床国立公園,湖畔展望台

この湖畔展望台は、【高架木道】の一番奥でもあり、ここで【地上遊歩道】ともつながっているのですが(但し柵があり、勝手に行き来はできません)、「このあたりでももしかしてクマが見れる!?」と期待し、しばし主人とあたりを必死に見回しましたが、クマは見つかりませんでした。

折り返して帰路につくころには、だんだんと日も傾いてきて、空が夕日で朱く染まってきはじめました。

知床国立公園,高架木道

知床連山ばかりに目が行きがちですが、原生林と共に眺めるオホーツク海の風景も、雄大で素晴らしかったです。

知床国立公園,高架木道から見るオホーツク海

さて、この後はウトロのホテルへ向かいますが…
クマに遭遇しました!
次回に続きます。

知床旅5・知床八景【プユニ岬】へ


今回は、知床八景の1つ、ウトロを一望できる絶景スポット、プユニ岬(展望スポット)についてご紹介します。

知床の以下の8つの景勝地が「知床八景」とされていて、オシンコシンの滝については過去の記事でご紹介しています。

オシンコシンの滝(訪問済み)
・オロンコ岩
・夕陽台
・プユニ岬
・フレペの滝
・知床峠
・知床五湖
・カムイワッカの滝

今回ご紹介する【プユニ岬】展望スポットは、先日の記事でご紹介している【オシンコシンの滝】から約10.7キロのところにあり、その途中に【道の駅 うとろ・シリエトク】もあります。

2020年7月27日(月)。
国道334号の海岸線を北上していきます。


プユニ岬に到着。ウトロから【知床五湖】へ向かう途中の登り坂に位置しています。

プユニ岬
北海道斜里郡斜里町遠音別村岩尾別

この辺りの標高は90メートルだそうですが、オシンコシンの滝方面からここに来るまで走って来た海岸線の道(334号)、ウトロ港、知床の山々が見渡せる、絶景スポットです。

この【プユニ岬】自体も「知床八景」ですが、ここから別の「知床八景」である【オロンコ岩】も見えます。(下の写真、赤の矢印の岩です)

【オロンコ岩】については、また次回以降の続きの記事でご紹介します。

下の写真は、別の日(上記写真の2日後)に撮影したプユニ岬からの写真です。
この日は最初の写真よりも引き潮です。

潮目があちこちに見えています。
海は刻一刻と様子を変えるので、この潮目の模様もこの時限りの風景ですね。

ところで、この岬の変わった名称「プユニ」とは、アイヌ語のプユニ(puy-un-i=穴・ある・ところ)に由来し、海岸の海蝕洞を指す地名だそうですが、浸食は今では失われているとのことです。(「北海道STYLE」HPより)。

私達の訪れたのは7月ですが、冬はここから流氷が一望できるそうです。
7月の風景は緑いっぱいですが、冬は一面の銀世界なのでしょうね…!

次回は知床五湖・高架木道編(地上遊歩道編も記事アップ予定)についてお伝えします。