イエローストーン国立公園5・早朝のメリーマウンテン トレッキング

イエローストーン国立公園への旅・その4の記事の続きです。
今回は、メリーマウンテン トレイル(Mary Mountain Trail)のトレッキング風景とそこで遭遇した動物についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年8月25日。観光2日目。

早朝に起床。
イエローストーンは標高が高いため(宿泊していたキャビン周辺はで2,412メートル)、日中は30度くらいの気温があっても、朝晩が冷え込み…早朝だと夏とは思えないくらい、とても寒い…!!

という訳で、当時愛用していた、アバクロの内側が起毛の冬用モッズコートを着て、首にはパシュミナのマフラー、ジーンズという服装で、宿泊していたキャニオンカントリーのキャビンから車でヘイデンバレー(Hayden Valley)リージョンに位置する、メリーマウンテン トレイル(Mary Mountain Trail)へ向かいました。

メリーマウンテントレイルは、ざっくりと↓のGoogleマップに書き込んだような全長32.2キロメーターの長いトレッキングコースなのですが、私達は手前の方だけ歩いて折り返す形で歩きました。

Source: Google Map, 一部加筆しています

まだ薄暗くて寒い中、トレイルヘッドに車を停めて、どこまでも続く平原の中を歩いて行きます。(下の写真はトレッキング終了後に撮影)

歩き始めて間もなく、そう遠くない場所から何か獣の遠吠えがあちこちから聞こえ始めました。朝靄に包まれた平原。一帯はしんとして遠吠だけが響き渡り、とても幻想的でした。

やがて私達の足音を察してか、聞こえていたはずの遠吠えは、急に止みました。

まだ近くに何かの動物がいることを期待して、さらに湿った草むらの中を歩き、平原の奥まで数十分歩いていくと、遠くの山にコヨーテ?オオカミ??の群れと思しき姿が見えました!!

私達が見た動物はオオカミかコヨーテなのですが、両者を遠目で見分けるのが難しそうでした。
コヨーテとオオカミの見た目の違いについて調べてみたところ、
①体格:立ったときの身長が、コヨーテは53~61センチくらい、オオカミは66~81センチくらい。つまり、コヨーテの方が小さい
②鼻:コヨーテの方が尖っている
③耳:コヨーテの方が尖っている
④毛の色:コヨーテはライトグレー・ブラウン、オオカミはグレー・ブラック

しかしGoogleでイメージ検索すると、両者の毛色は似ていて毛色での見分けは困難
⑤コヨーテは主にペアで狩りをし、オオカミは群れで狩りをする

だそうです。

私達の見たのはコヨーテとオオカミ、どちらなのかなぁと…
かなり遠い場所から見たのでサイズは分からないし、毛の色からするとブラウンでコヨーテのようですが、群れでいたし…
あとは私達が聞いたという遠吠え、これもポイントなのですが、両者の遠吠えを聞けるサイトから聞いてみたところ、記憶の中の遠吠えはオオカミが近い気が…

Googleイメージ検索しても両者のルックスは大きさ以外はけっこう似ているため、結論が出せないでいますが、コヨーテの可能性80%くらいかな~!?

トレッキングコースを折り返す途中、朝日が昇り、朝靄がすーっと去っていき、視界が良好になって来ました。

夏と言えどトレッキング時もまだ寒くて、手袋を持ってこなかったことを後悔するくらいの寒さでしたが、動物と遭遇できた興奮で寒さも忘れました!
朝靄に煙る幻想的な雰囲気の中、動物の遠吠えを聞きコヨーテ(?)の群れを見つけるという貴重な体験ができました。

朝一番のトレイルを終えて、メリーマウンテン トレイルを後にしました。


途中、景色の良い場所で車を停めては写真を撮ったりしながら公園内を走っていると、

バッファローの群れを車道沿いの草原で見かけました。
ご覧下さい!このバッファローの数!!!奥の丘の上にまでバッファローの姿が見えます。多くのバッファローが朝食タイムのようでした。

次なる目的地は、パークレンジャーさんにキバラマーモットを見れる場所を尋ねて教えてもらったストーム ポイントトレイル(Storm Pointトレイル)です。

ストームポイントトレイルは、人生で初めてマーモットという動物に出会えた感動から、このイエローストーン後にいくつかの国立公園を訪れてもなお、人生の中で思い出に残るトレッキングコースの一つに入っています。

次回に続きます!

イエローストーン国立公園4・世界最大の木造キャビンホテルと園内の動物たち

イエローストーン国立公園への旅・その2の記事の続きです。
今回は公園内のガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
世界最大木造のキャビン宿泊施設
オールド フェイスフル イン
・イエローストーン国立公園の動物たち
についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年7月24日。
アメリカ・イエローストーン国立公園。

トレッキングを終えると夕食の時間になっていました。
この日の夕食は、1904年に建てられたという、木造のキャビンとしては世界最大の【オールド フェイスフル イン(Old Faithful Inn)】の中にあるレストランでの食事を予約していました。

こちらが、世界最大の木造キャビン(ログキャビン)の外観です。
(前回の記事にも同外観写真は掲載しています)

夕食を食べようと、いざロッジの中に入ろうとしたその時、エントランス手前の切り株のところに、旅の前から見たいと思っていた可愛い動物を発見しました!

ユインタジリス(Uinta Ground Squirrel)です。

ユインタ山脈で発見されたことにちなんでこの名になっているようで、生息地はワイオミング州、モンタナ南西部の南部、アイダホ州の東部、ユタ州の北部と中央部なのだそうです。

切り株の上で日光浴?している姿が愛くるしい…!!
旅の前にガイドブックでこのリスの存在を知り、実物を見たいと願っていたので、思わぬところで遭遇できて嬉しい驚きでした。

さて、こちらが、世界最大の木造キャビンホテル、オールド フェイスフル イン(Old Faithful Inn)の中の様子です。

壁一面が木でびっしり。
1904年という100年以上も前に、よくこれだけの規模の建造物を木で作ったなあ~、と感心します。木だけでこのサイズの建物で、強度を良く保てていますよね…。

天井もご覧の高さです。
柱やその他の骨組みも、真っすぐの木や良い具合にカーブした木(カーブさせた木?)を絶妙に組み合わせて、美しい仕上がりになっています。本当にただただ感心して見入るばかりでした。

このホテルの写真を2020年の今、改めて見て思い出したのが、同じく国立公園(ヨセミテ)内にあり、「アメリカ人が一度は泊まりたいホテル」と言われているマジェスティック・ヨセミテ・ホテル。(ホテルの宿泊記はこちら
調べてみると、両ホテルは、同年の1987年にNational Historic Landmarkに指定されていました。ただ、ヨセミテのホテルは1927年に建てられているので、このオールドフェイスフル インの方が歴史は古いです。

オールドフェイスフル インは、まるで子供の頃に憧れたツリーハウスの巨大版のような素敵なホテルでした。
いつかここにも宿泊してみたいです。

さて、こちらがオールドフェイスフル インの中のレストランです。
雰囲気は、まるで古いアメリカ映画の中の世界に入り込んだ感じでした。

私はパスタ、主人はバッファローバーガーを食べたのですが、はっきり言ってお味は普通とまずい(!)の間の、ギリギリな感じでした。
食べれなくは無いけど、美味しくはないという、残念な感想しかありません。
そして何故かその時の食事の写真も、一枚も残っていませんでした(苦笑)。

まだ明るいうちに食事を終え、キャビンに戻るドライブの途中で、バッファロー(Buffalo) 2頭を間近で見るチャンスがありました!


この一匹↓は車道のど真ん中を堂々と歩き、そのために車が通れず、噂には聞いていた『バッファロー渋滞』が起きていました。
ご覧下さい、バッファローのこの堂々たる車道の歩きっぷりを!

バッファローって体は巨大ですが、意外に目はつぶらで可愛いいんだなと思いました。
当たり前ですが、日常ではあり得ない、こんな巨大な野生動物を目の当たりにしたのは初めてだったので、畏怖と驚きと嬉しさが入り混じった不思議な感覚になりました。

さらに帰路でエルクの群れも発見。白いお尻がチャームポイントです。

イエローストーン公園内では、あちこちで動物に出会えるチャンスがあるので、ドライブ中の車内の助手席でも気が抜けません!
車を走らせながら次はどんな動物が現れるのかワクワクし、そして動物を発見すると大興奮!
助手席で、いつも目を皿のようにしながら、周辺を見渡していました。

これにてイエローストーン2日目、観光の初日は終了。
初日からたくさんの動物にめぐり会えて大満足な1日となりました。
旅行記は、次回に続きます。

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ところで、営利目的と言うより、趣味でやっているPIXTAサイトでの写真販売ですが、
クリエイター登録後、3枚目の写真が昨日売れました~\(^o^)/
今回、ご購入いただいたのは、マウントレーニア国立公園の写真です↓

売上金は、お小遣いにもならない微々たるものですが、自分の撮影した写真が誰かに気に入っていただけたことが嬉しいです。

写真撮影がご趣味という方、PIXTAでの写真販売にトライしてみてはいかがでしょうか?
よろしければ私の作品ページもご覧くださいね♪
https://creator.pixta.jp/@prof803520/photos

イエローストーン国立公園3・Observation Pointトレイルを歩く

イエローストーン国立公園への旅・その2の記事の続きです。
今回は公園内・ガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
・間欠泉とオールド フェイスフル ロッジを見渡せるトレッキングコース
・イエローストーン国立公園の動物たち
についてご紹介します。
※2010年の旅行記です

2010年8月24日。
アメリカ・イエローストーン国立公園。

大間欠泉「オールド フェイスフル(Old Faithful)」の見学後は(詳しくは前回の記事をどうぞ)、小腹が空いたのでロッジのカフェでソフトクリ―ムを買うことに。
この日は暑かったのと、大自然の中で食べるソフトクリームは特別に美味しく感じました。

ソフトクリーム片手に、ロッジのすぐ近くのObservation Pointのトレイルヘッドへ向かおうとすると、トレイルヘッド近くで、数人がざわついて川の中を指差しながら何かを見ている姿が見えました。

国立公園でよくある光景なのですが、人がざわついているところに、動物あり!
なんです!!

そしてこの時も、彼らの視線の先には、見たことのない動物が!
急いでソフトクリームを主人に持たせ、カメラを構えましたが、動物は常に動いていてピンボケ写真となってしまいました↓

この動物、恐らくはウォーターラット(water rat)かと…。
この時、人生で初めてウォーターラットに出会ったし、これ以降も一度も見れていません!
つぶらな瞳に、頭と胴体の区別がつかないような寸胴な体型で、とっても愛らしい風貌。
写真には撮れませんでしたが、ススーッと上手に泳ぎながら、たくさんの草をくわえながら運んでいました。巣作り用と思われます。かわいい~~~

ウォーターラットを見つけた川(ファイアーホール川)を渡ったら、トレイルヘッドがあります。ここからObservation Point Trail を歩き、Old Faithful Viewing Area へと歩いて行きます。

Observation Point Trail / オブザーベイション ポイント トレイル
トレイル始点:オールド フェイスフル ロッジ北側(ロッジからFirehole Riverを渡った場所)
長さ:1.77キロ
トレイル難易度:容易

        Source:Yellowstone National Park Official HPに一部加筆


歩き始めてすぐに、トレッキングコースのごく近くにエルクがいました。このまま進むと距離が近くなり過ぎてしまうため、エルクの少し手前で他のハイカーさんと共に立ち止まって、エルクが遠ざかるのを待つことに。

一方、エルクの方は私達のことを気にする様子も無く、マイペースでむしゃむしゃと草を食んでいました。

約1.8キロという短くて楽なコースですが、Old Faithful Viewing Areaまで登ると、こんな風に間欠泉【Old Faithful】(この時は噴き出していない)とロッジの全体像を眺めることができる、眺望がすばらしいコースです。

私達は間欠泉の噴出見学後、間もなくこの眺望ポイントに来たので噴出を見ずに帰りましたが、時間に余裕のある方は、間欠泉を間近で見るだけでなく、ここから見るのも全景が眺められて良いのではないかと思います。しかも、ロッジと併せて写真を撮れば、間欠泉がいかに高く吹き上がっていて、迫力があるかが伝えやすそうです。

コースを折り返す途中に、Red Squirrel(アメリカアカリス)に出会いました。

Red Squirrel、こうして見るとけっこう爪が鋭く長くて尖っていますね。

Red Squirrelはいつ見かけても警戒心が強くてすぐに逃げられしまうのですが、このリスちゃんは木の実に齧りつくのに夢中だったらしく、珍しく全然逃げませんでした^^

自らのリスク管理より食い気に走っっている…!
野生動物としては間違っています^^;
但し、このリスのリスク管理(笑)が甘いお陰で、かわいらしい姿を眺めることができ、写真まで撮れたので良かったです。

次回に続きます。

イエローストーン国立公園2・天然プールと大間欠泉

イエローストーン国立公園への旅・その1の記事の続きです。
今回は公園内・ガイザーカントリー(Geyser Country)にある、
・モーニング グローリーをはじめとする美しい天然温泉池(プール)
・間欠泉

についてご紹介します。
※2010年の旅行記です


2010年8月24日。
オールドフェイスフル ロッジでランチを済ませた私達は、間欠泉の噴出予測時間まで時間があったので、先にプールを間近で見学できる遊歩道を歩きました。

遊歩道は各種プールの間を縫うように作られています。
(2020年の今、2010年の自分の撮影写真を改めてみると、”どうしてこういう写真が無いの!?”と、過去の自分に対して思うことが多く…。遊歩道が分かるような写真がこれ以外に何も無くて、主人が写り込んでおります^^;)


ビューティープール(Beauty Pool)

Beauty Pool


クロマティックプール(Chromatic Pool)

Chromatic Pool

前回の記事でご紹介したプールと同様、これらのプールのカラフルな色合いはバクテリアによるもので、温泉水の温度やpHによって、異なるバクテリアがそれぞれの生存環境に適した場所に生息しているそうです。

見学コースの一番奥にあるのが、モーニング グローリー プール (Morning Glory Pool)

Morning Glory Pool

この独特な色合いが何とも言えないです。オレンジ、イエローの縁取りに、深い中央部分はブルーグリーンのプール。
ガイドブックではであらかじめチェックしていましたがけ、実物の美しさには圧倒され、感激して、自然の神秘を感じて鳥肌が立ちました。

ところで、遊歩道の途中で見かけたキンイロジリス (golden-mantled ground squirrel)

golden-mantled ground squirrel

このリスさんたち、中には人を見ると逃げるどころか、手と手を合わせて拝むようなしぐさをする子もいます。どうやら観光客に餌をねだっているような感じなのです。

その仕草はとってもかわいいのですが、野生動物に餌をあげることは禁止されていますので、かわいいな~と思いながらも見るだけ^^
しかし、リスが人を見つけてこういうおねだり仕草をするということは、誰かがルール違反をして餌をあげてしまっているということですよね…


さて、ここはガイザーカントリーという場所の名前にもなっているようにガイザー(geyser=間欠泉)も大人気の観光名所です。

間欠泉には【Old Faithful (オールド フェイスフル)】 というは名前が付いており、
世界的に有名な間欠泉です。

この名は、1870年にウォシュバーン探検隊によって名付けられたもので、
「faithful=忠実」を意味し、 平均間隔は91分という、 ほぼ一定の間隔で「忠実」に噴出することにちなんでいるそうです。

そしてこの間欠泉の見学に訪れる観光客のために、 ビジターセンターやロッジでは予測噴出時間を掲示してくれています。

私達が遊歩道からロッジ近くの大間欠泉の近くに着くと、大勢の人が間欠泉の前で待ち構えている様子が見えました。
・・・ということは、そろそろ噴出!???
私達も急いで間欠泉を待ち構える観衆に加わり、噴出を今か今かと待ち望みます。

間欠泉の前にあるベンチは、手前から奥までこの人垣…!!これはこれでなかなかの光景です。

みな、固唾を飲んで噴出の瞬間を見逃すまいと待ち構えています。

この時の噴出は予想より遅れたらしく、みんな「まだかな~??」とか言いながらじりじりしている様子。

そして、そうこうしながら20分近く待った頃・・・・ついにその瞬間が!
大間欠泉、 オールド フェイスフル ガイザーが噴出しました!!!

Old Faithful Geyser

1回に14,000~32,000リットル、約96度の熱湯が30~50メートルの高さで1分半~5分間噴き出します。

Old Faithful Geyser

噴出の瞬間は人々から歓声が上がり、みな必死にその瞬間をとらえようとシャッターを切りっていました。もちろん私もです!

でもファインダー越しだけでなく、この目で生でその様子を見たいので忙しくて…!
生で見ては、急いでカメラを構えて写真を撮って…。
噴出時間はこの時で3分程度だった感覚です。

目の前で初めて見た大間欠泉の噴出。
大迫力で感動的でした。
これが太古の昔からずっと”faithful”に噴出を繰り返しているなんて、自然のエネルギーの偉大さに感服でした。

次回へ続きます。

イエローストーン国立公園1・ミッドウェイ ガイザー ベイスンへ

今回から2010年7月23~28日に訪れたアメリカイエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park) についてご紹介していきたいと思います。

まず初めにイエローストーン国立公園とは?
イエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park) は世界最古の国立公園で、1978年に世界遺産第1号の自然遺産に登録されました。
アメリカのアイダホ州、モンタナ州およびワイオミング州の3州にまたがって位置し、大きさは、8,980平方kmと東京都の約4倍です。

私がこれまでアメリカやカナダで訪れた国立公園の中でも、最もおすすめしたいのが、このイエローストーン国立公園です。
公園は広大なだけではなく、景色の美しさと多様性、そして生息する野生動物の多さなど、他の公園に比べて群を抜いて素晴らしい公園です。


それでは、旅行記スタートです!
(実は本旅行記の最初の方だけ、10年前のブログ記事が残っておりましたが、 [現在は非掲載]それ以降の部分は旅をしながら殴り書きしたメモしかないので、恐らく途中から突然雑な旅行記になるかもしれません、お許しを…^^;)


2010年8月23日。
ニューヨークのラガーディア空港からシカゴ経由でワイオミング州ジャクソンホール空港へ。(2010年当時はニューヨークに在住のため)

ジャクソンホール空港が近付くにつれ、機内から見える壮大な風景に目が釘付けになりました。

ジャクソンホール空港に到着。
飛行機からそのまま空港の地面に下り、目の前の空港の建物へ歩いて向かいました。

Jackson Hole Airport

空港はとても小さく、美しい山々に囲まれていました。
滑走路がこちら↓。すぐ向こう側に連なる山々が見えています。

イメージ 4
Jackson Hole Airport

空港がこんなにも大自然のど真ん中にあることに驚きつつ、これから向かう公園への期待に胸が高鳴ります。

こちらが空港の建物の入り口。滑走路からこの入り口を通って建物内に入ります。
入り口ドアの周りは鹿の角と思しきもので装飾されていて、ワイルド感があふれています。


空港で荷物を受け取るまでの間に、周囲の人を何気なく見ていると、みんながステキな笑顔を浮かべていました。
この空港の利用者は、ほとんどがイエローストーンやグランドティトン国立公園の訪問者のため、みんながこれから始まる大自然の旅にワクワクしているのでしょうね!

レンタカー手続きを済ませ、今回の滞在中ずっと宿泊するキャニオンカントリー(Canyon Country)のキャビンへ172キロのドライブ。

Source: Google Map

空港近くの小さな町を離れると、灯りも無い真っ暗闇を主人が運転していきます。

移動の疲れと暗闇の運転が災いし、道中で主人の具合が悪くなり(とはいえ私には運転させたくないようで←信用が無い^^;)、一度真っ暗闇の道の脇の空き地に車を停めて休憩してから向かったりして、結局空港からキャビン到着までに3時間半かかりました。

道そのものは信号すらない田舎道ですが、アメリカドライブの初心者や運転そのものに不慣れな方は昼間に到着のフライトが望ましいと思います。

しかし、空港から出てすぐにバッファローの群れを見かけ、公園内に突入するとシカさんがお出迎えをしてくれました!
翌日からもたくさんの動物に会えそう!と期待が膨らみます。

そして、暗闇の中、夜11時半に着いたのがこちらのキャビン。
(写真は別の日に撮ったものです。)

イメージ 5
Cabins@Canyon Country

キャビンを見るや否や引く私…( ̄▽ ̄; )
「え…!?、こ…ここに5泊するの … ( ̄▽ ̄; )??」想像していた以上に粗末な建物でビックリ。

中はこんな感じ。
(当時、キャビン内の写真をあちこち撮りませんでしたが、ベッドルームの手前に玄関、中に入ると左手に1人がギリギリ収まるシャワールームとトイレがあり、ベッドルームの片隅にちいさな洗面台がありました。)

簡素ですが、イエローストーンは真夏でも朝晩は冷え込むため暖房付き
こんな簡素な所に泊るのは初めてな私は、何の相談もなくここを予約した主人に対し、「なんでホテルを予約しなかったの…?」と、ブツブツ言っていると、
主人が、「せっかく大自然に来たんだから、自然にどっぷり浸かれる環境を選んだんだ< ( ̄^ ̄) >」だって・・・。

私は、「自然にどっぷり浸かるんだから、寝る時ぐらいホテルでもいいじゃん・・・」
と、なおもブツブツいいながら長時間の移動にグッタリしつつ、寝心地が悪めのベッドだなあ…とか、思いつつも疲労でぐっすり眠りました(笑)。

翌8月24日。

いよいよ園内で行動開始。

初日のこの日はイエローストーン国立公園の中でも最も人気エリアである、ガイザーカントリー(Geyser Country)へと向かいます。

・・・と、向かう途中にさっそくバッファローを発見しました。
人生で始めて見るバッファローの大きさにびっくり。
周囲の風景と併せてご覧いただくと、その大きさがお分かりになるかと思います。

Buffalo

目的地へ向かう道すがらも、あまりにも景色が美しくて何度も道草をしながら、ミッドウェイ ガイザー ベイスン(Midway Geyser Basin)と呼ばれるエリアにやって来ました。
(ガイザーカントリーで一番有名な間欠泉やモーニング グローリー プールは次回ご紹介します。)

Midway Geyser Basin (Source: Map@Yellow Stone National Park)

晴天に恵まれ、ターコイズプール(Turquoise Pool) [温泉池]が、青空とのコントラストが眩しいターコイズ色になっていました。

Turquoise Pool

オパール プール(Opal Pool)

Opal Pool

そして、グランド プリズマティック スプリング(Grand Prismatic Spring)
イエローストーン国立公園で最大の温泉です。

Grand Prismatic Spring

これらのプールの独特でカラフルな色合いはバクテリアによるもので、温泉水の温度やpHによって、異なるバクテリアがそれぞれの生存環境に適した場所に生息しているそうです。

これまで目にしたことのない大自然の神秘的な色合いは、実物を目の当たりにすると感激もひとしおで、筆舌に尽くしがたいくらい美しかったです。
また、プールそのもののみならず、周囲に広がる景色も広大で荘厳なため、プールの美しさがよりいっそう引き立っていました。

公園歩きの初日の出だしからこんなに美しい風景を目の当たりにして、筆舌に尽くしがたいほど感動的でした。


さらに車を走らせて、ランチを食べるためにオールド フェイスフル ロッジ(Old Faithful Lodge) へ。

Old Faithful Lodge
Old Faithful Lodge

ランチタイムにロッジのカフェテリアで、好奇心で食べてみたランチの一品がこちら。バッファローミートローフ

Buffalo Meat Loaf

ランチの少し前に、ご存命の野生のバッファローくんを見たばかりだったので胸が痛みましたが、ありがい気持ちでいただきました。
お味は… 、普通のビーフのミートローフと変わらない感じがしました。

バッファローに会った直後に、バッファローを食す。
… こういうことがあると、他の生物の犠牲の上に我々の食が成り立っているのだということを再度認識させられ、食物を粗末にしてはいけない、食している命に感謝をもっていただかなければいけない、と普段忘れかけているけれど大切なことを改めて思いました。

バッファローくん、ごちそうさまでした、ありがとう…(-人-)

次回へ続きます☆

栃木県日光市 川治温泉さんぽ 2・星野リゾート界川治~鬼怒川~川治駅へ

2019年5月に訪れた栃木県日光市星野リゾート 界 川治】の宿泊記、前回の記事『川治温泉さんぽ 1・小網ダムへ』の続きです。

今回も、【星野リゾート 界 川治】周辺のおすすめ散策コースを2つご紹介します。

>>ホテルについての記事はこちら

今回のお散歩コースも前回同様、Googleマップで一部記載がありませんでした…
ですので、今回もおよその散歩コースについて、Googleマップにコース1は赤線コース2はピンクの線で書き込んであります。

Source: Google Map, 筆者により加筆しています


散策コースのご紹介の前におすすめ店を一つご紹介。
小網ダムを訪れた後、いったんホテルに戻り、その後お昼にコロッケを買いに行った、数々のメディアで紹介されているという老舗お肉屋さん兼お惣菜やさん。

坂文(さかぶん)精肉店
栃木県日光市藤原1238

ホテルのスタッフさんにおすすめと聞いて、訪ねてみました。
私達が買っている間も、お客さんがひっきりなしに訪れている大人気店でした。

お店の前のベンチで頂くことも可能ですが、私達は持ち帰ってホテルで頂きました。

見た目はごくフツーのコロッケかもしれませんが、裏ごししたジャガイモに、シャキシャキ感をあえて残した玉ねぎ、味付けがすべて絶妙にマッチしていて、とても美味しかったです。主人と1個ずつ買ったのですが、もっと食べれました…!美味しい…!!

では散策路コース1についてご紹介します。(ページ上部のマップの赤線)
夕暮れ時にマップ【2】の辺りを歩いていると、林の中で何やらカサコソ…という音が。

見るとなんとサルが木に登って何か食べていました!もちろん野生です。

「わ~サルだ!!」と言って、写真を撮っていたら、地元のおじさんが話しかけて来て、「うちなんか育ててたユリの根食べられちゃって…サルは良く知ってるんだよ…」と嘆いていらっしゃいました。

その後も同じあたりで別のサルも発見。こんなにあっさり野生のサルに出会う場所とは思っていなかったので驚きでした。


2つ目の散策路のご紹介です。
「星野リゾート 界 川治 1」の記事でもご紹介したように、ホテルの前は男鹿川が流れているのですが、

星野リゾート 界 川治, 建物外観 


ホテルの裏側(下の写真に写っているのが裏側です)は川に下りれるようになっているうえ、

川沿いに散策路(下の写真の柵の横に小道があります)がず~っと続いています。川治橋【3】のところからも同散策路を歩くことができます。

夕暮れ時の男鹿川沿いを歩いていると【4】、

かわいい鳥たちの姿を観察することができました。


お次は翌朝歩いたコース。散策路コース2についてご紹介。(ページ上部のマップのピンクの線)

【5】のあたりの民家の近くで、またまたサルを発見しました。


写真手前と右奥、2匹います。

共同浴場。左から子持ちの湯不動の湯元湯です【6】。


共同浴場の近くの遊歩道を歩いていると、またしてもサル!?と思ったら、ネコでした^^


男鹿川から、男鹿川と鬼怒川が合流する場所へやって来ました。
黄金橋【7】の脇を通り過ぎて歩いて行くと…


鬼怒川沿いに桜の並木があり、八重桜が見ごろでした。
川のエメラルドグリーンに、桜のピンクのコントラストが美しいです。


山の中からループ状に突き出ているのは、栃木県道23号川俣温泉川治線です。


さらに舗装された道路を登っていき、川治湯元駅【8】に到着しました。
川治湯元駅は、野岩鉄道会津鬼怒川線の駅で、ちょうど駅に列車が到着したところでした!

川治周辺は遊歩道や散策路が色々あり、まだまだ歩くところがたくさんありました。ウォーキング好きの方には是非、温泉と併せて訪れていただきたい場所です。
ただ、飲食店が少ないのが残念ですね…

地元の方々もとても親切で、私達は見るからに観光客っぽかったからか、何人かの人がウォーキング中に声を掛けてくれたり、挨拶をしてくれて、「あっち行くと良い景色が見れるよ!」と教えてくれたりして、心温まりました。

これにて栃木県日光市川治温泉旅行記は終了です。
次回から先週行って来たGoToでの箱根旅についてお伝えします!

栃木県日光市 川治温泉さんぽ 1・星野リゾート界川治~小網ダムへ

2019年5月に訪れた栃木県日光市星野リゾート 界 川治】の宿泊記、前回の記事『星野リゾート 界 川治 6・2泊目のお食事』の続きです。

今回は、【星野リゾート 界 川治】周辺のおすすめ散策コースについてご紹介します。

>>ホテルについての記事はこちら

今回のお散歩コース、Googleマップで確認して見たところ、散策路のためか、道の記載がマップにありませんでした…
ですので、ざっくりながらも今回ご紹介する散歩コースについて、Googleマップに赤線で書き込んでみました。

Source: Google Map, 筆者により加筆しています

今回のお散歩コースは森林浴がたっぷりでき、男鹿川と鬼怒川沿いを歩く、とてもおすすめの気持ちの良いコースです。

ホテル(上のマップの【1】)を出発した私達は、まずは男鹿川に架かる川治橋↓【2】までやって来ました。


橋の上から眺める男鹿川


川沿いをしばらく歩いて行くと、川治温泉のキャラクター「かわじい」が出迎えてくれました。鬼怒川では鬼怒太だったんですが、川治温泉は「かわじい」いなのね…^^


さらにこの川沿いの小道を歩いて…


川治ふれあい公園【3】へ。下の写真の屋根のある建物はかわじいの湯という足湯です。近くに観光ガイドマップやきれいな公共トイレも併設しています。


川沿いには「川治温泉 薬師の湯」【4】という共同浴場があります。
写真↓に写っているのは、薬師の湯のすぐ横にある、共同浴場で、左から子持ちの湯不動の湯元湯です。


少し先に水色の橋が見えて来ました。


この橋は黄金橋【5】という橋で、鬼怒川に架かっています。ここで男鹿川と鬼怒川が合流します。


黄金橋を渡ります。


黄金橋を渡った先もまだまだ散策路が続きます。


この日の私達のゴールは小網ダムで、そこから折り返して戻りましたが、さらにずっと歩いて行くと紅葉の名所でもある龍王峡まで歩いてけるようです。


散策路の途中では鬼怒川を近くで見ることができます。
川に架かっているのは会津鬼怒川線の橋梁【6】です。


川で見かけた鵜ちゃんたち。


橋梁の下をくぐりぬけ、ダムを目指します。


目指すダムが見えて来ました!


この角度からの写真だとダムには見えないのですが、写真中央に写っているのが小網ダムです。


振り返ると、先ほどの橋梁が見えます。


小網ダム【7】に到着。小ぶりのダムですが、ワクワクします~。ダムの上を歩けるので早速行ってみます。

私も高いところは苦手ですが、好奇心とブログ写真を撮りたい意欲の方が勝ち、ゾクゾクしながらもダムの中央へ。
そんな私を見て、「俺は行きたくない。」と言う、私より高いところが苦手な主人(笑)
「じゃあ、そこで待っててよ。私だけ行ってくるから。」と言い、ずんずん前進していったら、「気を付けてよ…!!」と主人。そして結局しぶしぶ怖がりながらダムの上へ付いてきていました。

ダムの上からの景色です。川のエメラルドグリーンに川沿いの新緑の黄緑が映えてきれいです。


ダムの放流場所の真上は、橋が少し膨らんでいて、放流が見やすくなっています。


なかなか良い写真スポットが無くて、私がダムの放流の感じを伝えられる写真は下の写真2枚が限界の画角でした。


さて、来た道を折り返そうと、再び林の中に入るとすぐに、こんな注意書きが目に入って来ました↓

肝心な部分がちぎれて失われていますが、「音の出るものを携帯して下さい」っていう文脈からすると、どう考えてもクマが出没していますということでしょう!!?

そこから歩くこと数分、沢を歩いていたら、「くはぁ~~~っ!」という音が突然背後から聞こえて、主人と2人で相当驚いたのですが、沢にあった小さなパイプからの水の噴出音でした。

少し前にクマ注意の看板を見たので、2人とも一瞬、クマが襲う前の吐息かと思い、ものすごく焦りました…^^;
クマじゃなくて良かった。

今回のコース、トレッキング好きな方なら、より長いコースも、他のコースも散策可能なので、川治温泉とトレッキング、という組み合わせはとても良いと思いました。
何より、私達夫婦は水のある風景が好きなので、今回のコースはうってつけでした。

私達が訪れたのは春だったので新緑でしたが、秋には紅葉が楽しめる素晴らしい散策路ですよ。おすすめです!