「軽井沢旅2・星野エリアと野鳥の森」の続きです。
今回は、長野県・軽井沢の【野鳥の森】のトレッキングとその最中に目撃したツキノワグマについてです!
2022年5月24日。
主人と軽くトレッキングをしようと星野エリアに隣接している【野鳥の森】にやって来ました。(※2022/5/24に現地の看板を撮影したものです)
野鳥の森の看板を撮影。
すると、その横にこんな注意書きを見つけました@@!
『クマとの遭遇にご注意ください』
日本だけでなくアメリカやカナダでもよく見かけるこういった看板。
とはいえ、山深い場所の森林地帯ではあるまいし、「星野エリアのすぐ横のこの森でクマを見かけるなんて早々無いよね!」なんて思っていました。
この看板を夫婦で眺めていたら、待ち合わせで野鳥の森の看板前に立っていたネイチャーガイドさんが私達に声をかけてきて「クマよけの鈴をビジターセンターでレンタルできますよ^^」と教えてくれました。
そんなガイドさんに「こんなところでクマに会ったりします!?」と興味半分で聞いてみたら、ガイドさんは「さぁ~、どうですかねぇ^^」と返答。
私は思わず「そうですよねぇ、『会わないですよ』なんて、無責任な発言はできないですものね!^^」と言い、3人で笑い合いました。
それが、本当にこの後見ちゃうとは思わなかった…!
まずはケラ池併設のビジターセンターに行き、
レンジャーさんにマップをもらい(↓のマップと同じもの:マップの画像は特定非営利活動法人・ピッキオの公式HPよりお借りしました)おすすめのトレッキングコースを教えていただきました。
レンジャーさんによると
マップの赤い点線が「キビタキコース」で所要時間が1時間、
黒い点線が「ミソサザイコース」で所要時間が1.5時間、
とのことだったので、私達は後者のコースを歩くことに。
さえずりは聞こえるけれど、重なり合う新緑に隠れて見つけられない小鳥たちを探しながら歩いていたら、あっという間にどんぐり池に到着しました。
どんぐり池はマップには掲載されているものの、本当に小さな池で、池と聞いてなかったら大きな水たまりかと思ってしまう大きさ^^;
どんぐり池を横目に見ながらさらに進みます。
新緑がきれい!この季節ならではのフレッシュグリーンです。
歩いていて、たっくさん見かけたのがこのシダ植物(クサソテツ?何??)。
生き生きと群生していました。
そして…
ミソサザイの沢沿いを歩いているときに、私がトカゲを見つけ、立ち止まって写真を撮ろうとしたら…主人が「あそこにクマがいる!!!」と小声で私に興奮気味に教えてくれました。
主人の指さす方を見ると…
私達からは50メートル以上離れた、小川を挟んだ反対側の山にツキノワグマがいました!
クマは一瞬こちらの存在を認めたような気もしましたが、かなり距離もありハッキリそうだったのかは不明。
ただ、下草の中の何かに夢中らしく、何かを追いかけてやや興奮気味に飛び跳ねたり走ったりしていました。そんな姿からは俊敏さがうかがわれ、足が速いと言われているのも納得できました。
何かを追いかけてずっと動いていたので、写真をうまく撮れませんでした。
この写真は↓お尻にややピントが合っている…^^;
この写真はぼんやりと左側の耳が写っています。
見かけたのはミソサザイの沢(写真左下が小川)のこの辺り。
私達は右手のトレッキングコースにいて、クマは左手奥の山の上の方にいました。
いやぁ~~~、まさか星野エリアからもほど近く、観光スポットのようなトレッキングコースで、野生のツキノワグマを目撃しちゃうとは思いもよりませんでした。
その後、私達がクマを見かけて方向に向かって歩くご年配のご夫婦には、一応声をかけて事情を話し、注意喚起をしたあと、ビジターセンターへ報告に行きました。
ビジターセンターにいたスタッフさんに事情を話すと、「今お時間ありますか?クマ専門のチームに連絡します。」と言われ、スタッフさんが何やらクマ担当の方と話していて、
最初は「…はい、では私が話を聞いておけば良いですかね。」という様子だったのですが、
途中から「ここに目撃した方がいるのでお電話代わりましょうか?」となり、主人が電話に出ると、主人の説明がなかなかクマに詳しそうだったからか(!?)クマ担当の方がやはり直接会いに来る…ということになりました!
実はうちの主人はもともとクマが大好き。クマの小説(そんなに数はないレアなジャンルだけど)全て読んでいるし、クマの生態の本なども好きなので、「クマ専門の担当者」に直接会えるというだけで喜んでいました^^;
間もなくして、 特定非営利活動法人・ピッキオのクマ担当の方、Tさんが到着。お話によると、同法人が個体識別や発信機による行動把握のためにクマの耳や首にタグをつける活動も行っているそう。
そんなわけで、私達の出会ったクマさんがすでに識別された個体かどうかを知りたかったようなのですが、私が撮ったのはSONYのコンパクトデジタルカメラで、カメラ本体画面の拡大画像では限界があって良く見えず、Tさんやビジターセンターのスタッフさが持っているPCに繋げられるケーブルもその場にありませんでした。
そんな中、Tさんと目撃時のことについて話していた時、私が「軽くジャンプしたり、走ったりしながら何かを夢中に追いかけていた。」と言ったら、 Tさん に「自然なクマの姿を見れていいなぁ~」と言われました。
その反応が意外で、思わず「え?クマによく接しているのに”いいなぁ~”って何でですか?」と尋ねたら、Tさんは仕事柄クマを山に追いやって山に返すなどの活動をしているので、クマが自然な行動をしている姿を見る機会はそう多くないそうです。
Tさんは、私達が興味深くいろいろと質問したピッキオの活動内容にも丁寧に答えて下さり、 Tさんが本当にクマのことを大切に思い、人とクマの共生を心から願っているんだな~というのが強く感じられました。
私は微力ながらもその活動を応援したいと思い、帰宅後に撮影した写真をお送りする約束をして別れました。
帰宅後、約束通り写真を送り、画像サイズを縮小せずに送った方がよいと思いオンラインストレージで送りました。
すぐにTさんから御礼の連絡があり、
「高解像度のまま送っていただいたおかげで、細かいところまで見ることができました。やはり首輪や耳タグは付いておらず、ご主人が仰っていたように成獣で、若いクマのように見えます。」とのこと。
主人の目撃証言と一致する情報が写真からも得られたそうです。
さらに御礼のメールには、
「クマに対してはいろいろな反応がある中で、 〇〇(←Youkey夫婦) 様に目撃されてよかったと思います。(お話をうかがっていて、〇〇様がクマを引き寄せたのではないかと感じました。)」
とのコメントをいただき、さらに私がメールにリンクを送ったマウントレーニアで目の前でクマを見た時のブログ記事までも読んでいただき、その感想までも送ってくださいました♪
クマさんが繋いでくれたご縁で、ピッキオのTさんと心温まる交流をすることができました。
前々からのブログ読者の方はご存じの通り、私も主人も代の動物好きで、主人はクマのみならず野生動物が大好き、昆虫や魚も大好きでとても詳しく、私も分子生物学が専門でなければ動物行動学も面白かったなぁ~と思うほどで、今、職業を自由に選べるとしたらアメリカの国立公園のレンジャーになりたいくらいなので、2人とも少し人生が変わっていたらピッキオに勤めていたてもおかしくない!と思っているくらいです。
しっかし、話をクマに戻すと人生でまあまあ野生のクマを目撃しているなぁ~と思いますわ…
ただ、森でバッタリは絶対に避けたいです。
今度、これまでに出会った野生のクマ特集記事でも書こうかなと思ってしまいました。
人間とクマ、お互いの行動域がまったく重複しないことは難しいとは思いますが、人間の安全を確保しつつ、野生のクマの生息域を大切にして、人とクマが共存できる環境であるよう祈っています。
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今日の安倍元総理の銃撃死、本当に衝撃でした。
耳鼻科に行った帰り、11:30過ぎごろに前を歩いていていた女性が子供らしき相手と電話で話しているのが聞こえてきて「ちょっと、テレビつけてみて!」と話していたので、何のことでそんな話をしているのかな~?と思っていたら、のちにその事件について主人からのLINEで知り、鳥肌が立ちました。
ちなみに主人は株価が下落していることに違和感を覚え、ネットニュースを見て知ったそうです。
今の日本でまさかこんな事件が起きるなんて、まったく意外で驚きです。
安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げます…