知床旅21・ミシュラン・ビブグルマン掲載ラーメン店【波飛沫】

知床旅20・知床八景【オロンコ岩】へ」の続きです。

今回は、北海道・知床で、【ミシュランガイド北海道2017特別版】で「ビブグルマン」(星の評価からは外れるが、リーズナブルで質が良い、コストパフォーマンスが高いお店)に選出されたというラーメン店、【波飛沫(なみしぶき)】についてご紹介します。

★ 波飛沫(なみしぶき)
北海道斜里郡斜里町ウトロ西176-10

オホーツク海に面して建つ店舗。

お店の横にパーキングがあります。

知床では貴重な飲食店です。(しかもこの前日に某海鮮丼のお店がおいしくなくて失敗していました…)

店内はにぎわっていましたが、コロナ禍ということもあってか、すぐに入店できました。カウンター席と小上がり席があり、私たちは小上がり席に案内されました。

この波飛沫さん、訪問時はミシュラン・ビブグルマン掲載店とは知りませんでした…
で、メニューを見ると各種ラーメンがあるのですが、らーめんには塩、しょうゆ、味噌と3種類もスープがあり、どれがおすすめか店員さんに聞いてみると、
可もなく不可もない接客の店員さんからは「ぜんぶおすすめですよ。」というお答えが。それなら、どれが一番人気なのかと尋ねると、「ぜんぶ同じくらい人気ですよ。」とこれまた困ったお答えが…

しかしのちのちこのお店のことについて調べたところ、お店のメニューか貼り紙かなにかに「当店が初めてのかたは塩からお試しください」的なことが書いてるそうでした。
店員さん、そういう大事なことが書かれているくらいなら言ってよ!と言いたいっ。

なので何も知らない私は味噌ラーメンをオーダーしました。

フツーにおいしいけど…びっくりするほどおいしいとか、さすがビブグルマン!という感じではなかったなぁ…。正直、良くも悪くも、もう印象に残っていないです。

ちなみに、グルメサイトによると、ここの「とろチャーシュー麺」のチャーチューはとても美味しいらしいです!
あと、ラーメンのほかに焼き鳥にも力を入れているそうで、こちらも高評価でした。

焼き鳥以外にも鶏のから揚げ、餃子などなどのサイドメニューもあり、居酒屋としても使えるお店だと思います。下のサイドメニューはその一部です。

私達もラーメンを食べる前に「いももち」をオーダーしました。メニューには、「北海道でこれを知らない人はもぐりと言われるほど、道民に愛されているいももち!」と説明がありました。

裏ごしされたじゃがいもがこんがりと揚がっていて、バターの風味とじゃがいもの黄金んコンビネーションのおいしさ、それにもちもちとした食感がたまらなく美味しいです。

「いももち」の発祥は、まだ稲作の生産技術が発達していない時代に餅をつくる際、もち米の代わりに当時豊富に生産されていたじゃがいもを使ったことがはじまりと言われ、
明治の開拓時代には、開拓者たちの貴重なタンパク源として重宝されたそう。
その後、戦時中や戦後の食糧難の時代にも食べられ、現在では北海道の定番おやつになっているとのことです。(参考:農林水産省HP)

ちなみに、こちらの波飛沫さんの店主は、旭川の「らーめん山頭火」ご出身だそうです。
山頭火のラーメンはニューヨークに住んでいた時、日本に思いを馳せながら食べた思い出がありまして…家から1時間くらいかかるお隣、ニュージャージー州にある大型日本人スーパー「ミツワ」の中のフードコートに「山頭火」が入っていて、日本食を買い物に行きがてら、これを食べるのが楽しみだったのでした…懐かしいなあ…

最後は脱線しましたが、次回の知床旅に続きます!

知床旅20・知床八景【オロンコ岩】へ

知床旅19・知床八景【フレペの滝】展望台へ」の続きです。
今回は、知床八景の1つ、【オロンコ岩】についてご紹介します。
>> 知床八景については本ページの後半で詳しくご紹介しています!

知床自然センターからウトロ方面へ車を走らせていくと、国道334号から【オロンコ岩】が見えてきます。下の写真の中心あたりに写っている四角い岩がオロンコ岩です。


オロンコ岩の遠景を写真に収めようと、幌別のバス停付近で車を停めて海へ下りました。
錆びたバス停とオロンコ岩の夕暮れ。味わい深い風景ですが、うら寂しい感じがします。


かろうじて雲間から差す夕日の日差しが、オホーツク海に反射しています。


再び車に乗り込んで、オロンコ岩へ近づきます。

★ オロンコ岩
北海道斜里郡斜里町ウトロ東108

こちらが間近で見る【オロンコ岩】です。岩にはトンネルがあり、反対側へ車で行くことができます。

【オロンコ岩】の名の由来は、先住民族「オロッコ族」または「そこに座っている岩」を意味するアイヌ語だそうです。(Wikipediaより)
ネーミングが詩的ですね…。


オロンコ岩の左手にはウトロ港が見えています。オホーツク海の海水が澄んでいてとってもきれい。

夕暮れ時だったので登らなかったのですが、オロンコ岩は階段で登ることができ、岩の上には展望台があって、展望台からの景色は素晴らしいそうです!次回は是非登ってみたいです。

オロンコ岩の上ではたくさんのカモメたちが、ゆったりと羽を休めていました。


オロンコ岩の足元には、観光船「おーろら号」が停泊していました。
私達もこれに乗りたかったのですが、コロナで便数が(確か)1日1本程度しかなくて、予定が合わずに乗るのを諦めました。おーろら号はウトロから知床岬までを船で巡ることができ、知床八景の【カムイワッカ湯の滝】や【フレペの滝】を海側から観光できるという魅力的なコースです。

知床の以下の8つの景勝地が「知床八景」とされていますが、この時点で6か所訪問済みです。

オシンコシンの滝(訪問済み)
✓オロンコ岩
(訪問済み遠景近景
・夕陽台
プユニ岬
(訪問済み)
フレペの滝
(訪問済み)
・知床峠
✓知床五湖
(訪問済み高架木道 ・地上遊歩道[前編]
カムイワッカの滝
(訪問済み)

さて、夕食時となり、お腹も空いたので、ここからラーメン屋に向かいます。

こちらはオロンコ岩のすぐ近くにある【ゴジラ岩】です(写真左)。
撮った角度がいまいちでゴジラに見えないですが^^;、お腹も空いていたので、下りて良い角度を探すのが面倒になり、この1枚しかありません…

次回は、知床のラーメン屋さんについてご紹介します!

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さて、ここからは雑談。
今週の火曜日、私は「神田運転免許更新センター」へ免許の更新に行ってきました。
で、神田といえど神田駅より大手町からの方が近いので大手町から行ったのですが、ちょうどコロナの大規模接種センターと近くて、大手町の駅を降りると、たくさんの柱に下のような案内ポスターが貼られていました。

改札を出ると、今度は「ワクチン接種会場」という案内板を持った女性たちの姿もあり、

その先へ進んでも、下のようなポスターがそこかしこに貼られていました。

テレビの某ニュース番組で、おじいさんが大手町の駅で「まるで迷路だ…」と困惑するネガティブな状況が報道されていましたが、ポスターは目につく場所に相当数貼られ、駅構内では接種会場に関するアナウンスがずっと流れていて、案内の方々もあちこちに待機されていて、これなら迷いようがない!というくらいの万全な体制だと感じました。

そして私の出口は接種会場の反対側だったのですが、道路を挟んで見る会場の様子は落ち着いた感じでした。ただ、この日は最後の65歳以上の接種日(今週火曜日)で、翌日からは64歳以下が開始され、空いていた予約がしばらくすべて埋まっているようですね。

暑い中、立って案内をされているたくさんの方々に頭が下がる思いでした。

知床旅19・知床八景【フレペの滝】展望台へ

知床旅18・知床八景【カムイワッカ湯の滝】へ」の続きです。
今回は、知床八景の中でも、私が屈指の絶景ポイントだと思うフレペの滝展望台についてお伝えします。
>> 知床八景については本記事の最後に詳しくご紹介しています。

フレペの滝展望台へは、知床自然センターに駐車し、知床自然センターの裏手から始まるトレイルを歩いて行くことができます。

★ 知床自然センター
 北海道斜里郡斜里町遠音別村531

2020年7月28日(火)。
知床自然センターから、いざトレッキングをスタート!


こちらがトレイルヘッドです。

案内板の情報によれば、知床自然センターすぐこのトレイルヘッドから往復2キロ、所要時間約40分だそうです。

案内板に掲示されていた「ヒグマ出没状況」。この日は28日だったので、2日前にこの辺りで目撃されているということになります。
「草丈が高く、ヒグマの姿が見えにくくなっています。」とも書かれている…!!これは気を付けないと!


スタート地点から少しの間は林の中を抜けて行くので、知床五湖のガイドさんに教えていただいたヒグマにこちらの存在を知らせる掛け声(低い声で「ほ~い、ほい、ほい!」と言いながら手をパチパチと叩く)をかけながら歩いて行きました。


やがて見通しの良いところに出て一安心…。


こちらが↓【フレペの滝展望台】です。


展望台からの風景はフレペの滝が流れ落ちる絶壁とオホーツク海、岬と灯台が一望できる絶景です!


滝が分かりにくいので、印を付けてみました↓ 赤枠内が滝です。


滝の水は知床連山に降った雨や雪が浸透した地下水で、それが高さ約100mの断崖の割れ目から染み出し、オホーツク海に直接流れ落ちているそうです。

滝のアップの写真をどうぞ↓
水がホロホロと流れ落ちるさまが涙に似ていることから、「乙女の涙」とも呼ばれているそうです。


さて、ここで動物クイズです。と私のブログ恒例の動物探しクイズを始めたいところなのですが、今回は難易度が高すぎるので、やめますが、下の写真のどこかにごく小さく動物が2匹写っています。


場所は赤枠の中です!

場所を聞いても小さすぎて分からないですよね!?
でも実際に肉眼で見てもこのくらいです。

ズームで撮影すると、赤枠の中にエゾシカが2頭いるのが良く分かります。


じゃれ合っているのかな?


今度は同じ方向を向いています。何か気になるものがいるのかしら?

紫、黄色、白と緑の草木に囲まれている2頭のエゾシカの姿は、絵本の中の世界のようでした。優しい顔立ちとくりくりした目がとっても愛らしいです。

フレペの滝から、山側を見ると、朝は曇っていてほとんど見えなかった知床連山の姿が下の方だけ見えていました。

この日の午前中の知床五湖の地上遊歩道散策の時は、曇り時々雨だったので、その時にこれくらい晴れていてくれたら良かったのに…!!と思ってしまいます。

やがて日が落ちてきて、空が少しだけ赤く染まってきました。

上の写真の右手に写っている灯台まで歩こうとしたのですが、灯台へのトレッキングルートはこの時クローズしていました。

ということで、知床自然センターを目指して帰路につきます。

ヒグマに遭遇することなく、無事に知床自然センターに帰還しました!

知床の以下の8つの景勝地が「知床八景」とされていますが、これで6か所訪問済みとなりました。

オシンコシンの滝(訪問済み)
✓オロンコ岩
遠景>>今後に近景の記事もアップ予定)
・夕陽台
プユニ岬
(訪問済み)
フレペの滝
(訪問済み)
・知床峠
✓知床五湖
(訪問済み/高架木道 ・地上遊歩道[前編]
✓カムイワッカの滝
(訪問済み)

次回は知床八景のオロンコ岩周辺についてお伝えします!

知床旅18・知床八景【カムイワッカ湯の滝】へ

知床旅17・知床自然センターとカフェランチ」の続きです。
今回は、知床八景の1つ、【カムイワッカ湯の滝】とその帰路で見たエゾライチョウ、エゾシカについてお伝えします。
>> 知床八景については本記事の最後に詳しくご紹介しています。

2020年7月28日(火)。

知床自然センターでランチを食べた後は、カムイワッカ湯の滝を目指します。
18.7キロ、31分の道のりです(Google Map調べ)。

Source: Google Map

知床自然センターを出て間もなく、砂利道になり、尖った石でパンクしないかとひやひやしながら走っていきました。

カムイワッカ湯の滝への道路は2021年は6月1日~10月3日の期間開通しています。
私達が訪れた時期は自家用車OKでしたが、混雑防止のため、自家用車の乗り入れが規制される時期があるのでご注意を!
注:下の写真は2020年のものです。

自家用車規制中はシャトルバスが運行されるそうです。
詳しくは、知床自然センター公式HPをご覧ください。

砂利道の走行だったので、18.7キロの道のりはだいぶ長く感じられましたが、ついに到着!

カムイワッカ湯の滝
北海道斜里郡斜里町遠音別村岩尾別
ーパーキング、トイレ有り
ー11月上旬~5月下旬は閉鎖

カムイワッカ橋から滝を眺めた様子です。

滝の水は温泉水という珍しい滝です。

滝はなだらかに傾斜していて、沢登りが楽しめるようになっています。ただ、毎年滑落事故が発生しているとのことですので、沢登り用のシューズかサンダルが必要になります。


カムイワッカ橋から川へ下りられるようになっています。
下の写真は橋から少し川の脇の岩場を歩いて、橋を振り返って見た様子です。
私達はタオルも持たず、トレッキングシューズで行ったので、滝のほんの手前の川の脇で写真を撮って折り返してしまいましたが、


沢登りをする人は川の中を歩いて、写真奥まで歩いて登って行っていました。

詳しくは、知床自然センター公式HPをご覧いただきたいのですが、水温は約30度、水深は30~40センチだそうです。私達が訪れた日には、滝登りの途中にスタッフさんが1名常駐しているようでした。

知床で人気のエリアからかなり離れたところにあるので、行くのが大変なうえ、時間も要するので、私の個人的な感想としては、沢登りしない人にはそこまでおすすめのスポットではないかなと…
ただ、知床八景を制覇するためにはここに行かないとコンプリートできませんしね^^;


滝から再び来た道を折り返し、再び知床自然センターへと向かいます。
途中の車道わきにはエゾシカの姿も。

車を停めて眺めていたら、向こうもこちらを見ていました。


この辺りは車通りも少ないせいか、ほかにも何頭かエゾシカの姿を見かけました。


そして、予期せず見れて嬉しかったのが、エゾライチョウです!

車道前方に姿を見つけたので、車から降りると逃げてしまうと思い、フロントガラス越しに撮影しました。なかなか砂利道と同化していますよね。

鳥大好きな私たちとしては、ばったり出会えたエゾライチョウがかわいくて大興奮でした。

さて、以前の記事でもご紹介していますように、知床の以下の8つの景勝地が「知床八景」とされていますが、この時点で5か所訪問済みとなりました。

オシンコシンの滝(訪問済み)
オロンコ岩
遠景>>今後に近景の記事もアップ予定)
・夕陽台
プユニ岬
(訪問済み)
・フレペの滝
・知床峠
✓知床五湖
(訪問済み/高架木道 ・地上遊歩道[前編]
カムイワッカの滝
(訪問済み)

次回は、知床八景の【フレペの滝】へのトレッキングについてお伝えします。
フレペの滝はおすすめ絶景スポットです。次回をどうぞお楽しみに~!

知床旅17・知床自然センターとカフェランチ

知床旅16・2度目のヒグマ遭遇!」の続きです。
今回は、北海道・知床国立公園内にある施設、知床自然センターと施設内のカフェでのランチついてお伝えします。

2020年7月28日(火)。
知床自然センターへと車で向かう途中で、2度目のヒグマ遭遇したあと…

知床自然センターへ到着。

知床自然センター
 北海道斜里郡斜里町遠音別村531

知床自然センター(Shiretoko National Park Nature Center)
知床自然センター(Shiretoko National Park Nature Center)

知床自然センターは、公園来訪者に知床の自然について情報提供をしているほか、館内にはカフェやショップが入っています。

知床自然センター(Shiretoko National Park Nature Center)

地図やフィールド情報の掲示板があるほか、インフォメーションセンターでは自然情報や遊歩道情報が得られます。
また、ここを起点として【フレペの滝】へトレッキングができます。(今後の記事でご紹介予定です)。

知床自然センター(Shiretoko National Park Nature Center)


知床五湖散策を終えて、お腹がすいた私たちは館内のカフェへ。
なんと、ノース・フェイス(THE NORTH FACE)とヘリーハンセン(HELLY HANSEN)の複合店、そしてカフェ【BARISTART COFFEE】も併設しているのです。

BARISTART COFFEE @ 知床自然センター

【バリスタートコーヒー(BARISTART COFFEE)】のメニュー。
こちらのコーヒーショップは、札幌大通に1号店がある、北海道のコーヒーショップだそうです。
コーヒーのメニューを見ると、ブラックより先にラテがあるのですが、これはBARISTART COFFEEが「こだわり抜いた北海道産のミルクにフォーカスした、コーヒースタンドを作りたい。 」というコンセプトのカフェだからだそうです。

BARISTART COFFEE @ 知床自然センター

しかもコーヒーのほかにソフトクリーム、タピオカのドリンクなど、山歩きで消費したエネルギー補給にもうれしいスイーツも売られていましたよ!

フードメニューは以下がありました(※2020年7月当時の情報です)。
・知床鶏のスープカレー 1600円
・知床鶏のバターチキンカレー 1000円
・スモークサーモンと全粒粉酵母パンのサンド 800円
・バターチキンカレーのキッズプレート 800円
・焼きドーナッツ 380円
・バスクチーズケーキ(この時は売り切れ) 480円

私はラテ知床鶏のバターチキンカレーにしました。

BARISTART COFFEE @ 知床自然センター

カレーはレトルトでしょうが、まあ、こんな山の奥深いところで、温かいものが食べられるだけでうれしいです。
そして、ラテはとてもおいしくて、コーヒー好き(紅茶も好きですが)にとっては、ここでこのクオリティのコーヒーをいただけることが本当にありがたかったです。

窓際席で知床の大自然を眺めながら、ランチをいただきました。

この日以外も、このカフェを訪れてアイスコーヒーを買いました。トレッキングの合間のほっと一息タイムにとてもおすすめのカフェですよ!

さて、こちらはノース・フェイス(THE NORTH FACE)とヘリーハンセン(HELLY HANSEN)の複合店
知床オリジナルTシャツも売っていて、私は下の写真の右下のヒグマ模様のTシャツが欲しかったんですけど…、キッズ用で…それでも大きいサイズなら入ると思ったけど、この小さい一枚しかなくて買えませんでした…

メンズもありますよ!

残念ながらここでは何も買えなかったのですが、同館内のおみやげショップでかわいいエコバッグと本を購入しました。

エコバッグには知床の動物たち…エゾシカ、キツツキ、フクロウ、ヒグマ親子、キタキツネ…が描かれていて、見ていてほっこりするかわいいイラストです。

買った本は「北海道の哺乳類」
こういう旅先の生き物に関する本を買って、宿泊先でじっくりと読むのが楽しみの一つです。

次回は【カムイワッカの湯の滝】についてお伝えします!

知床旅16・2度目のヒグマ遭遇!

知床旅15・知床八景【知床五湖】地上遊歩道を歩く~後編~」の続きです。
今回は、北海道・知床国立公園で二度目の遭遇となるヒグマについてお伝えします。

2020年7月28日(火)。午後1時過ぎ。
知床五湖の地上遊歩道散策を終え、すっかりお腹が空いたのでお昼ご飯を食べたいということになりました。

ガイドさんから、地上遊歩道散策の出発点だった「知床五湖フィールドハウス」のお隣にある、知床五湖パークサービスセンターに売店があると聞いて中を覗いていました。

知床五湖パークサービスセンター
北海道斜里郡斜里町遠音別村

知床五湖パークサービスセンター

中に入るとどら焼きなどのスイーツの他、売店には「こけももソフトクリーム」「鹿肉バーガー」の文字が見えました。

知床五湖パークサービスセンター

売店ではやたら「鹿肉バーガー」を推している様子でしたけど…

知床五湖パークサービスセンター

この直前にこんなかわいいシカの姿を見たばかりだし…

エゾシカ@知床五湖

食べたい気持ちになれず、車で知床自然センターへと向かいました。

Source: Google Map

道道93号を知床五湖パークサービスセンターからウトロ方面へ走っていると、
道路脇にキタキツネの姿がありました!

キタキツネ(Ezo Red Fox) @Route 93

車内からズームで撮ってみました。冬毛と違ってふさふさ感が無いせいか、痩せて見える…。耳と手足の先端がこげ茶で、お腹が白くて、かわいいです。

キタキツネ(Ezo Red Fox) @Route 93


そこから少々走ると、今度は前方にヒグマの姿が!!!


母グマと子グマ2頭のようです。

こうして見ると、子グマはけっこう痩せ気味に見えますが…。もちろん餌やりは絶対にNGです。(知床のあちこちの公共トイレに、餌やりが招いたヒグマ射殺という悲しいストーリーが掲示されていました。過去に餌やりをした人がいて、ヒグマは人間からの餌を求めるようになり、人間の生息域に近付くようになり、やがて危害を加える存在となって射殺されてしまったのです。)

ちなみに、このとき2020年ですが、2019年はドングリが10年に1度の豊作で、ヒグマの妊娠着床時の栄養状態が良く、出生率が上がり、2020年は子グマの数が例年より多く認められる、とガイドさんから聞きました。

どうやらまたアリを食べているようです。

この前日に、ヒグマがアリに夢中であっという間に私達の車に近付いてしまい、とても怖かったので、今回はヒグマが道路脇に行った隙を見はからって、ゆっくりと通り過ぎました。


こちらが前日に見たヒグマ親子。この時は、母1頭、子1頭で、体格も上の写真のクマより少し大きそうです。母熊の爪、しっかししてますね!こんなんで引っ搔かれたらダメージが尋常じゃない…、というか致死レベルですね…。

まさか2日連続でドライブ中に目の前にヒグマが現れるとは思っていなかったので、興奮しました。子グマには元気に育ってほしいです。今頃は立派な大人になったかな??

次回も知床国立公園についてお伝えします!

知床旅15・知床八景【知床五湖】地上遊歩道を歩く~後編~

知床旅14・知床八景【知床五湖】地上遊歩道を歩く~中編~」の続きです。
今回は、知床八景【知床五湖】のうちの「二湖」と「一湖」高架木道周辺の風景をご紹介します。

>> 高架木道散策、を知床五湖の「五湖」「四湖」「三湖」については各リンクをご覧下さい!

高架木道・地上遊歩道マップ(知床五湖公式HPより)

2020年7月28日(火)。正午過ぎ。
ガイドさん率いる、知床五湖地上遊歩道(大ループ・全周3.0km)を歩く、我々グループ(ガイドさん含め5人)は、「二湖」へ到着しました。

三湖周辺では一瞬青空が見えたものの、再び雲に覆われてしまい、どんよりとした風景になっています。


これはトドマツの1年目の幼木だそうです。

1年目ってまだこんなに小さくて弱々しいのですね…。
トドマツは、エゾマツと並んで北海道を代表する針葉樹で、秋にはマツボックリが実りますが、その成長は成長期には早くなるものの、幼木期は遅いらしく、樹齢3年でまだこんなに小さいんですって↓ 幼木はかわいいですね。元気に大樹に育ってほしいなぁ~。


こちらが大ループ散策の最後の湖「一湖」です。

一湖の湖畔にいた


写真の右端には、高架木道が見えています。一湖のところで地上遊歩道から高架木道へ上がります。

地上遊歩道はこの時期ガイド付きツアーのみの開放、高架木道は一般開放しているので、その境目には回転扉でしっかりと区切られ、高架木道から地上遊歩道には出られないようになっていました。

高架木道から望む「一湖」
本来なら知床連山が一湖の向こう側にずらりと見えるのに、この日はあいにく麓しか見えなかったです…。

ちなみに、この前日に高架木道を歩いたとき(それについての記事はこちら)には、全く同じ場所から、こんなにしっかりと知床連山が見えていたんですよ~!!

今度は晴れた日に地上遊歩道散策を楽しみたいですが、前日に高架木道だけでも歩いておいてよかった…。


五湖からフィールドハウスへと向かう途中に、高架木道からシカが見えました。

この日の前日には高架木道付近でのヒグマの目撃があったので、熱心に辺りを見渡しながら歩いてみたのですが、このとき見れたのはシカのみでした。


さて、以前の記事でもご紹介していますように、知床の以下の8つの景勝地が「知床八景」とされていますが、この時点で4か所訪問済みとなりました。

オシンコシンの滝(訪問済み)
オロンコ岩
遠景>>今後に近景の記事もアップ予定)
・夕陽台
プユニ岬
(訪問済み)
・フレペの滝
・知床峠
✓知床五湖(高架木道地上遊歩道[前編]
・カムイワッカの滝


次回は、この後、またまたヒグマに遭遇!したので、それについてお伝えします。

知床旅14・知床八景【知床五湖】地上遊歩道を歩く~中編~

知床旅13・知床八景【知床五湖】地上遊歩道を歩く~前編~」の続きです。
今回は、知床八景【知床五湖】のうちの「三湖」周辺の風景をご紹介します。

2020年7月28日(火)。午前11ごろ。
地上遊歩道大ループ(知床五湖すべて)全周3.0kmの、四湖~三湖へと歩く私達。
>> 高架木道散策についてはこちらの記事
>> 知床五湖の「五湖」「四湖」については一つ前のこちらの記事をご覧下さい!

今回ご紹介する場所は、「三湖」周辺、下のマップ(知床五湖公式HPより引用)の赤線の辺りです。

高架木道・地上遊歩道マップ(知床五湖公式HPより)

散策中に見かけたキノコシリーズ。
ガイドさんが名前を教えてくれました。

これはハナビラダクリオキン
なんだか脳みそみたい…。アカキクラゲ科のキノコだそうで、キクラゲと聞いて、ああ確かにそんな雰囲気あるなと思いました。


これはホウキタケ。形が箒に似ていることに由来していそう。


これはサンゴホウキタケ。確かに海の珊瑚みたいな色と形ですよね。


地上遊歩道では、知床五湖のうち、三湖が最も歩道の近くに位置していて、そのおかげで色々な角度から様々な表情の三湖を見ることができました。


三湖の湖面を隊列を組んで泳ぐカモたち。この時は一時的にけっこう雨が降っていたので、湖面に水紋が見えています。


上の公式HPのイラストマップにもちらっと描かれているように、三湖では蓮の花がたくさん見られます。


午前中の散策だったため、蓮の花が咲いている姿が見られました。ガイドさんに、お昼頃に花が閉じてしまうので、この風景は午前中の散策の特権ですよ!と言われました。


少し前まで雨が降っていたのに一瞬だけ青空が顔を出してくれたので、急いで青空と木々の緑に覆われた散策路の美しい風景を写真に収めました。

三湖の脇をずっと歩いていたのですが、三湖の看板がある写真スポットにやって来ました。

知床五湖散策を始めて早々に、ガイドさんに「五個も湖を回ったら、後でどこが何湖だったか分からなくなりそう~」と話したところ、「湖と写真を撮るときに指でその湖の数を示しておくと後から分かりやすいですよ。」とのアドバイスをいただきました。

お陰で、本記事を書くときにどれがどの湖か判別しやすかったです。

次回は、「地上遊歩道を歩く~後編~」として、四湖と五湖の散策風景をお伝えします。

知床旅13・知床八景【知床五湖】地上遊歩道を歩く~前編~

知床旅12・ヒグマ講習@知床五湖フィールドハウス」の続きです。

2020年7月28日(火)。午前10時ごろ。
知床五湖フィールドハウスで安全な散策ための講習を受けた私達は、ガイドさんの引率で地上遊歩道へと案内されました。
>>高架木道の散策については過去の記事「知床旅6・知床八景【知床五湖】高架木道を歩く」をご覧下さいね!

地上遊歩道は下のマップ(知床五湖公式HPより引用)のように
・大ループ(知床五湖すべて)全周3.0km
・小ループ(一湖と二湖)全周1.6km

の2コースがありますが、私達は大ループのコースを歩きました。

高架木道・地上遊歩道マップ(知床五湖公式HPより)

今回はマップに赤線を付けた五湖~四湖までをご紹介します。

前回の記事でご紹介した通り、この時期はヒグマ活動期なので、ガイドさん引率の場合のみ(要予約)この地上遊歩道を歩くことができます。私達のグループは、私達2人のほかに20代のカップルが1組とガイドさんを入れて5人でした。
各グループ10分ずつ間隔を空けて散策をスタートしますが、ガイドさん同士はヒグマの出没に備えて、いつでも危険な場合は散策を中止できるよう、無線で連絡を取り合っていました。

歩き始めてすぐに、「ヒグマの足跡がありますよ!」とガイドさん。
確かにぬかるみのところに足跡がありました!恐怖と興奮が入り混じった気持ち…。

ヒグマはオスの方がメスより奥地に生息しているとのことで、ガイドさんによるとトレッキングで見かけるヒグマは推定でメスとその子供だそう。
また、雌グマは、本当は人間と出会いたいわけではないのですが、雄グマが雌グマの性的受容性を促すために子グマを殺してしまうため、子グマを雄グマから守るため、人間の近くの方がマシ…ということで、雄が警戒して出没しづらい人間が現れる周辺で行動するそうです。…知らなかった!

ガイドさんと歩くと、歩きながら色々なことを聞けるのでとても勉強になります。

ガイドさんはヒグマに我々の存在を知らせるべく、パチパチと手をたたきながら、「ほ~い、ほい、ほい!」と低音で大きな声を出しで歩きます。


茂みに動物がいる!…と思ったらシカでした。口に草をくわえ、朝食タイムのようです。

こちらも愛らしい目をした、まだあどけなさが残る小鹿です。かわいいです~。


絵本に出てくるようなキノコ。ガイドさんにベニテングダケですよ、と教えてもらいました。Wikipediaによれば、イボテン酸という毒成分を含むそうですが、イボテン酸は強い旨味成分でもあり(!)、少量摂取では重篤な中毒症状に至らないことから、長野県の一部地域では塩漬けにして摂食されている場合があるんですって!!


こちらはヒグマが登った爪跡がある木です。


分かりやすいように赤枠で爪痕の部分を囲みました↓

ガイドさんによると、恐らく雌グマが雄グマから逃げるために登ったのではないかということです。

こちらは、知床五湖のうちの1つ、五湖です。

前日に高架木道を歩いたときは、晴れていたのに、この日は曇り、時々雨というあいにくの天気で色のトーンも暗めです…残念…!!

こちらは花が咲いている菩提樹の木。良い香りがします。

ちなみに、この時のガイドツアーでは、ガイドさんのご厚意により「せっかく知床にいらしたので、マスクは外して美味しい空気を吸って下さい。」とのことで、マスクを外し(ガイドさんは付けていました)、もう1組の参加カップルとはソーシャルディスタンスを保っていました。そのおかげで、森林の美味しい空気を楽しむことができました。

こちらは、知床五湖のうちの1つ、四湖です。

知床連山が雲を被り、その姿を見せてくれていません…。

四湖の湖面を泳ぐ水鳥のつがいです。

次回も、この続きの知床五湖地上遊歩道散策についてお伝えします。

知床旅12・ヒグマ講習@知床五湖フィールドハウス

2020年7月28日(火)。
朝、知床第一ホテル(ホテルについての記事はこちら)を出発して、知床国立公園へ。

この日は、知床五湖の地上遊歩道を歩くガイドツアーを予約していたため、ガイドさんとの待ち合わせ場所であった、知床五湖フィールドハウスへと向かいました。

知床五湖の散策は、大きく「高架木道」と「地上遊歩道」の2つに分けられるのですが、その詳細や高架木道の散策編については過去の記事「知床旅6・知床八景【知床五湖】高架木道を歩く」をご覧下さい。

知床五湖フィールドハウス
北海道斜里郡斜里町遠音別村

私達が訪れた時期は7月で「ヒグマ活動期(5/10-7/31 ※2021年の公式HP情報による)」だったため、地上遊歩道を歩くには、知床五湖登録引率者に登録されたガイドによるツアー(有料・要予約)への参加が必要でした。
そんなわけで私達も事前に知床五湖公式HPから、ウェブでガイドツアーを予約していました。

まず最初にガイドさんとフィールドハウスで待ち合わせをし(私達を案内して下さったガイドさんがちらっと柱の陰に写っています^^)、その後、講習を受けてから散策をすることになっているのですが、早く着いたのでフィールドハウス中の展示物を見てみました。


20007~2009年とデータは古いですが、やはりクマ目撃情報が多いのは5月~7月で、中でも最も高頻度に目撃があるのは私達の訪れた7月だそうです。

知床五湖の公式HPを見ると、「ヒグマとの危険な遭遇が発生した場合は、ツアーが中止されることもございます。」と書かれているのですが、
下記の2011~2013年のデータによると、トレイル(「地上遊歩道」のことではないかと思います)のオープン率は59.8%と、思ったより低くて驚きました。


さて、フィールドハウス内に入り、立入認定申請書にを記入して待っていると、ツアー予約時間となり、ガイドさんから受付の横の「地上遊歩道入り口」へ案内されます。
この先は…、

まだ遊歩道入り口ではなく、講習室となっています。

散策の前に、ヒグマの出没に備え、安全に散策を楽しむための10分間の講習を受けます。

印象に残ったのはガイドさんから「”ヒグマの生息地にお邪魔している”という感覚を持って散策するように」と言われたこと、ヒグマに”ヒトが来ましたよ~!”と知らせる声の出し方(「ほ~い、ほいほい」という低い声)です。
この発声は、この後別の場所を主人と2人で歩く時も活用しましたよ~!!

講習室に置かれていた「コース案内&ヒグマ情報」を見ると、この前日に高架木道脇と五湖での目撃情報が記されていました!!

ちなみに、先日記事にしていますが、私達もこの前日にヒグマを目撃しています。

こちらも講習室に掲示されていた、ヒグマ目撃の際の注意事項です。

大前提として食べ物の持ち込みは禁止となっています。

講習を終えると、ガイドさんから「立入認定証」を渡されます。

さて、これで晴れて地上遊歩道の散策へ~!!
下の写真の後姿はYoukey夫です、笑。

次回は、地上遊歩道散策(大ループ・全周3キロ)について、たくさんの写真と共にお伝えしていきます!

注記:タイトルの「ヒグマ講習」は講習の正式名称ではありません