withコロナ時代の空の旅 2020年7月

前回のラウンジの記事でも触れたように、7月は久しぶりに羽田発着で飛行機を利用した旅をしました。

利用時期は東京の感染者数が激増する前の2020年7月上旬でしたが、
withコロナ時代のANAの空旅がどんな様子だったか、どんな感染予防策がなされているか
について、以下箇条書きでご紹介したいと思います。

私が搭乗前に一番心配だった【飛行機は密閉空間ではないのか!?】という疑問の答えも、以下にありますので、ご興味のある方はどうぞ拾い読みでもご覧下さい^^

● 保安検査場の入り口にはサーモグラフィーがある
羽田・成田・伊丹・関西・中部・福岡の6空港に設置されているようです。
設置のサーモグラフィーでセルフチェックを行なうというネット情報がありましたが、私達が利用したスイートチェックインの場合はセルフチェックの必要はありませんでした。

優先搭乗は中止されている
現在、会員ステイタス、搭乗クラス(ファースト・ビジネスなど)による優先搭乗は中止されています。

ANAのHPでは、
優先搭乗サービスは一時中止いたしますが、各グループ内において、スター アライアンス ゴールドメンバー専用レーン*を設置してご案内いたします。 *空港、機材により設置されない場合がございます。”
とありますが、私が7月に利用した羽田、那覇、女満別空港で専用レーンの設置はありませんでした。

では搭乗はどのようにしているのかというと、 東京大学西成研究室とANAとの共同研究で得た知見を参考にしており、チケットに印字されたグループナンバー順の搭乗になっています。
具体的には、①後方窓側席 ②後方間席 ③後方通路側席 ④前方窓側席 ⑤前方間席 ⑥前方通路側席 の順だそうです。

私はANAスーパーフライヤーズカード【SFC】(スターアライアンス ゴールド会員) 、主人はダイアモンド会員なのですが、優先搭乗は一切なし!でした。
しかし今の時代、できれば飛行機内に滞在する時間は短い方がリスクが低いと思いますし、専門家の意見を取り入れた搭乗順にしていることは評価できると思います。

さて、
私個人的には、搭乗前に一番心配だったのが機内の換気です。
3密は、「密閉・密集・密接」と言われますが、飛行機はそれに当たるのではないかと危惧していましたが、【機内は密閉空間ではない】ことが機内アナウンスにより判明しました。

約3分で機内の空気がすべて入れ替わり、高性能フィルターも装備、空気の滞留なし
・上空のきれいな空気を大量に取りこみ、約3分で機内の空気がすべて入れ替る ・機内の空気は高性能なフィルターでろ過され、客室内に供給されています
フィルターは、病院手術室の空調設備にも使用されている「HEPAフィルター」が全機に装備されています。
・空気は常に天井から供給、左右の壁の下部から床下へ流れ、客室内や特定の場所に滞留しない

これらの詳細な説明は、ANAのHPにも掲載されています↓
https://www.ana.co.jp/group/about-us/air-circulation.html

ドリンクサービスは簡素化・希望者にはアルコールシートの提供
私が搭乗した機内のドリンクサービスは、冷たい緑茶(紙コップによる提供)かペットボトルの水かどちらかでした。また、希望者にはアルコールシート(ウェットティッシュの様なタイプ)を配布していました。

新聞・雑誌の提供は中止

機内で使える不織布の袋の配布
羽田空港では、搭乗ゲートを入ったあとに、手荷物を足元に置く際などに荷物カバーとして使える、不織布の袋が置かれていました。

「お客様へのご協力のお願い」の動画が流れる
搭乗客に対しても、感染症予防対策のための協力を求める機内動画が流れていました。主に、手指衛生、マスク着用、ソーシャルディスタンス、大声での会話を控える、トイレの蓋を絞めて流す、などについてでした。

もちろん、CAさん達はマスクに手袋着用、こまめに消毒や清掃作業を行っていました。ドリンクサービスはかなり簡素化しているものの、きっと通常業務より多くの作業量があることでしょう。

最後に、IATA(国際航空運送協会)公式調査の結果によると、降機後にCOVID-19が確認された1,100人の乗客(2020年1月から3月の期間中)の接触追跡のより詳細な分析では、同じ飛行機に搭乗した10万人を超える乗客の間で、二次感染は見られなかったそうです。(ANAのHP情報より抜粋)

上記調査結果が真実を反映しているのであれば、意外にも飛行機内では感染のリスクは低いようです。
とは言え、飛行機に限らず公共交通機関を利用する際は、常に自分が感染者であるかもしれないと思って行動し、適切な感染予防策を実施することが必要ですね。