今年(2023年)7月の長野県・上高地と黒部ダムの旅行記↓の続きです。
今回は、上高地の翌日に訪れた黒部ダム旅行記①(前編)です!
マイカー規制のため、黒部ダムへは直接車で行くことができないので、こちらの扇沢駅(おうぎざわえき)前に車を停めて向かいます。
駅前駐車場は、無料250台、有料350台があり、私達は無料駐車場に停めることができました。
扇沢駅を出発して初めての黒部ダムへ!
駅に着いたのは朝8:30頃でしたが、夏休みの土曜日ということもあり、チケットを買って駅に入ると、すでに黒部ダム行きのバスを待つ人たちの行列が。ちなみにお昼頃の帰りに同じ場所を通ると、より一層長い列になっていましたよ!
こちらは駅に合った観光標準時間のマップ。この扇沢駅~黒部ダムだと標準観光時間は2時間らしいです。ちなみに私達はその一つ先の黒部湖の辺りまで行きました。
扇沢駅からダムまでは電気バスで移動。
54年間運行されていたトロリーバスは2018年で運行を終了し、2019年からは電気バスになったんですよ!もちろん、トロリーバス同様CO2を排出しないバスです。
バスは少し走るとトンネルに入ります。黄色い看板(ピント合ってないけど…)は、「富山県」と書かれていて、トンネル内で長野県から富山県に入ります。
「関電トンネル貫通点」のオレンジの看板。(「関電トンネル」の旧呼称は「大町トンネル」)。
このほかに「破砕帯」(これについては後ほど)の看板もあり、移動中のバスからの風景もとても興味深かったです。
バスの終点が見えてきた。
こちらが乗って来た電気バス。
バス停から黒部ダムの観光は2コースあります:
① 黒部ダムレストハウスに直接行くコース(5分)
② ダム展望台を経由して黒部ダムレストハウスに行くコース(トータルで22分)
私達は②にしましたが、黒部ダムを堪能するには絶対に②がおすすめ!(ただし足腰の弱い方には階段が多くてきついと思います。)
駅からダム展望台へはなかなかの階段を上る必要があり、近くを歩いていたオバさん達からはキツいとの声も聞こえてきたりして…
でも、その階段の先には…
じゃ~~~ん!!!こんな素晴らしい黒部ダムの眺めが待っていました!
ここ(上の写真)が一番高いところにある展望台で、ここからさらに上の写真にピンクで〇を付けた場所↓まで階段を下りて行くことができます。人が点くらいに小さく見えますよね!?
最初の展望台から階段を下りて行くと、さっきよりダムの放水に少し近づき、写真右下↓ではさっき、点に見えていた人が米粒サイズぐらいに。
いよいよ、一番ダムに近い展望台へ。写真で手を振ってるのは私で~す♪
ダムに虹が架かっています。
ここまで来ると本当に大迫力なんですよ!お天気が良くて空の青、周囲の山肌の緑もきれい。
今現在もあるのかは不明ですが、新展望広場には黒部ダムに関する展示がされていました。
こちらは当時の工事現場を再現した場所。
黒部ダムの建設についての展示を見て初めて知ったのが「破砕帯」のこと。破砕帯は岩盤の中で岩が細かく割れ、地下水を溜め込んだ軟弱な地層のことだそうで、トンネルの掘削途中でこの破砕帯にぶつかり、冷たい地下水が滝のように噴出して工事は一時、暗礁に乗り上げたとのこと。
また、ダムの建設にあたり171名の方が命を落としたそうです。
お恥ずかしながら黒部ダムについて全く無知の状態で行きましたが、展示を見て当時の作業員方々の命がけの作業でこのダムができたんだ…と思うと展示を見ながら込み上げるものがありました。
このストーリーは映画『黒部の太陽』(1968年、三船敏郎・石原裕次郎主演、熊井啓監督)や、吉村昭氏著の『高熱隧道』にも描かれているそうで、もしこれから訪れる方がいたら、先にこれらをご覧になってから訪れると感慨もひとしおかと思います。
ダムへの展望台めぐりで階段を上ったり下りたりして疲れたところで、黒部ダムレストハウスへ。冒頭に書いた①のコースだとバス停からここに5分で着くらしいです。
レストハウスのお土産屋さんを覗いてみると…
食品のお土産もありますが、
ダム工事関連おみやげが充実♪
ダム工事のヘルメットデザインのニット帽もあるよ~☆
売店。
売店のメニュー。
レストハウスはダムに架かる橋のたもとにあり、ここから歩いて向こう側に渡ります!
橋の上から見るさっき歩いてきた展望台の風景。
見て~!一番上のピンクの矢印からスタートして、こんな風に歩いてきたの!!階段が多いでしょ?
次回は黒部ダムの後編で、黒部湖方面へ歩いた様子についてお伝えします!
まだまだ絶景がありますよ~♪