小豆島旅7・【創作郷土料理 曆】で「二十四の瞳」ほか壺井栄さんの文学作品をテーマにしたお食事

2021年9月の香川県小豆島旅↓の続きです。

今回は、小豆島産の食材を使い、「二十四の瞳」ほか壺井栄さんの文学作品をテーマにしたお食事が味わえるという素敵なお店、【創作郷土料理 曆(こよみ)】についてご紹介します!

2021年9月23日(水、祝日)。
小豆島旅初日のお食事は、ホテルから車であらかじめ予約していたお店へと向かいました。

お店の駐車場に車を停めると、お店の目の前が海で、夕暮れ時のオレンジとブルーが入り混じった空と、空の色に染まった海の風景が広がっていました。


お店のロケーションがまず素敵!
お伺いしたお店はこちら↓

★ 創作郷土料理 曆
小豆島町西村甲1816-1

風情ある日本家屋。

こちらは、壺井栄さん著「二十四の瞳」に描かれた小豆島の食文化や風習を、小豆島産の食材で味わえるというお店です。

中はテーブル席になっていました。
席の間はゆったりとしていたので、コロナ禍でも安心だな~なんて思っていたら…


ガッツリのコロナ禍の時期(2021年9月23日 )だったので、なんとこの日の夕食のお客さんは私達だけでした!なんという贅沢!!

ということで、こんな素敵な一軒家が貸し切り、海を臨む特等席でお食事をいただくことに。


こちら、お店がご用意して下さっているお料理の説明です。
「暦では『二十四の瞳』で知られる小豆島の作家、壺井栄の文学にまつわるお料理や、小豆島の郷土料理、家庭料理をアレンジした”創作郷土料理”をお作りしています。

とのこと。

いくつかの代表的なメニューの説明が紹介されていました。


たぶん食事はコースのみで、私達は一番お安い「桃」コースを予約していました。

↑★マークのお料理が壺井栄さんの作品にまつわるメニューだそう。


アルコールのメニュー。

私はせっかくなので小豆島酒造「MORIKUNI」の純米酒「はちはち」をセレクト。
サービスして下さり、かなりなみなみと入れて頂いちゃいました(*^^*)

前菜:タコと茄子芥子漬け、ハマチ酢〆とじゃがいも胡麻酢和え、ハモ真子塩辛、芋ねり、もろみ豚
● 小鉢:カマス小袖寿司

お店の方のおもてなしが温かく、一品一品丁寧に説明して下さり、興味深いお話で知識を得てからじっくり味わえるのがまた嬉しい。

ちなみにこの日のお料理に使われていた野菜は、すべて小豆島産とのことでした!


● お造り:ホウボウ、フグ、ウオゼ、ハモ、小イカ
添えられているお醤油までもが小豆島産のタケサン醤油というこだわりぶり。


● 蒸し物:ホウボウきのこ蒸し
秋らしいキノコ尽くしとホウボウの蒸し物。
タモギダケ、キクラゲ、ヒラタケ?…などなど。キノコからのお出汁が出ていて上品な味わい。美味しいお豆腐も入っていました。


● 揚げ物:ハモと南京豆腐唐揚げ、いちじく天ぷら
いちじくの天ぷらは初めてでしたが美味しかったです。南京豆腐ももっちりた食感で美味!


すももと白ワインのカクテル 
お店オリジナルすももシロップで割った白ワイン。シロップははちみつ入りで甘くて美味。

お店では、↑のすもも以外にも、すだち、梅、ジンジャーの自家製シロップを作っているそうで、ソーダ割りや白ワイン割りを作ってもらえるそうです^^


● 焼き物:フグ照り焼き


● 小豆島 中山千枚田のお米
甘くてみずみずしくて美味しい。


ちょうどこの日訪れていた中山千枚田

この風景を思い出しながら有難くいただきました。


● 素麺
なんとお出汁にはホウボウとハモが使われていて(!)おつゆは贅沢な出汁のうまみ!


かんころ・寒天の黒蜜がけ

アップでもう一枚。
生のさつまいもを乾燥させて粉にしたものが「かんころ」で、小豆島の郷土料理だそう。
写真右手のものは白玉粉と混ぜてお団子になっていました。

デザートにたどり着いたころには満腹だったのに、「かんころ」が美味しくてあと5粒食べたいくらいでした( ̄▽ ̄)

一番お安いコースでしたが、大満足なうえ、超満腹でした。
ひとつ上のコースになると、これにオリーブ牛のステーキが付き、プラス1,000円アップの5,500円(2022/12/17時点のHP情報)なのですが、私はもうこれ以上食べられないくらいのボリューム感でした。

お料理は小豆島産にこだわっているうえ、すべて丁寧に作られていて、テーマ、ストーリーがあるというのも素敵ですよね。
丁寧な説明書きもあるので、たのしく知識を取り入れながら味わえる点も魅力的でした。

お店の方によると、壺井栄全集(お店にディスプレイされていました)に登場するお料理は約800点だそうです!

次に訪れたらまた違うお料理が味わえそうです。小豆島の味と壺井栄さんの文学作品にまつわるグルメが楽しめる、とてもおすすめのお店ですよ!