今回は、アメリカのCIA…と聞くと、 ハリウッド映画などに出てくる、Central Intelligence Agency(中央情報局)を思い浮かべがちなのですが、もう1つの有名かつグルメなアメリカのCIAについてご紹介したいと思います。
さて…
2021年10月2日で、1年9か月のNY生活から帰国して11年目となりました。
この時期に思い出すのが、NY生活最後の思い出作りの1つとして訪れたレストランです。
初めてそのレストランを知ったのは、確か大学時代の先輩とその友達のグループと一緒にニューヨーク・シティで夕食を共にした時でした。
その場にいたみんなが、「NY州にあるけど遠いから行きづらくて、予約も前々から取らないといけないけれど、すごく美味しいと噂のレストランがCIAの中にある。」と言うのです。
全くの初耳だった私は「CIA???」と聞き返しましたが、「あの映画に出てくるCIAじゃないよ、お料理学校の方だよ。」と教えてもらいました。
ちなみに今回ご紹介するCIAは the Culinary Institute of Americaの略で、世界最高レベルのプロフェッショナルな料理教養と技術教育を提供する事を使命とし、アメリカの料理学校の東大ともいわれています。
それからというもの、ずっと行きたくて気になっていたのですが、同じNY州でも自宅からかなり遠くて、帰国が迫ってきた半年前くらいに予約し、ついに念願かなって行くことに。
今、こうしてGoogleMapを見ると、当時の家から約100キロ北上してますね~!
途中名もない田舎道を延々と走って、記憶ではもっと遠いイメージでしたが。
ついに渡米当初から憧れていたthe Culinary Institute Of America(CIA)に到着。
想像以上に立派で、まるで宮殿のような美しく品格のある建物と庭園に驚くばかり。
「こ…これがお料理学校なの~!??アメリカって何もかもスケールが違うなぁー!」と驚嘆しました。
どの角度からとっても建物が巨大すぎて2010年当時の私のカメラ(今の携帯のように広角レンズも無いですし)には、全容を収めることができませんでした。
CIAはハドソン川のほとりにあり、夕陽に川面がきらめいていました。
ハドソン川は身近な存在だったので、ハドソン川の光景を思い出すと、NYを思い出してちょっと寂しくなります。
確か、学校とレストランは同じ建物内にあり、建物内へ。
(掃除用具がありましたが^^;)学校の廊下とは思えないシャンデリアの照明に重厚感と歴史を感じる木の調度品が目に入ってきました。
CIAはもともと1946年(!)に、NY州のお隣、コネティカット州にThe New Haven Restaurant Instituteとして設立され、この場所には1972年に1,000人の生徒と共に移転したらしく、修道院を買収したそうです。
このガラス両開き扉の向こうは、講義室です。中を覗くと階段講義室になっていて、先生はマイクを使って講義し、熱心にメモを取る生徒の姿が見えました。
こちらも廊下からガラス越しに見えたお部屋ですが、調理実習室ですかね?キッチンツールやキッチンペーパーなどが目に入ってきました。
さらに進むと、左手にはカフェ【Apple Pie Bakery Café】があります。こちらは予約なしで気軽に利用できるカフェですが、今(2021年10月6日現在)はテイクアウトのみとなっているようです。※最新の情報は公式HPでご確認下さい。
こちらがカフェの中の様子。現HPを見ると、内装は↓とは変わったようです。
カフェやレストランの横には中庭があり、学生さんたちが休憩中でした。中庭もおしゃれですよね~。
さあ、いよいよディナーのレストランへ。
★ the American Bounty Restaurant
1946 Campus Drive, Hyde Park, NY
クラシックなムード漂う落ち着いたインテリアでとても素敵でした。
こちらが2人で頂いたお料理です。お料理学校の中にあっても、作っているのはプロのシェフですよ!
さすがに11年前のことなので、細かいことは忘れてしまいましたが、どれもとても美味しかったということだけは覚えています。
食事中に若い女の子が「日本人の方ですか?」と話しかけてきたと思ったらここで学んでいる日本人女性でした。
きっと今頃はその子も、中庭で休憩していた学生さんたちも、立派なシェフやパティシエになっているのでしょうね…
ちなみに、CIAのレストランは、ニューヨークのほか、カリフォルニア、テキサスにもあります。(詳しくはこちらのリンクをどうぞ♪)
NYのCIAがとても美味しかったので、実は2017年にカリフォルニア州ナパのCIAレストランにも行きましたよ。
ご興味のある方はこちらの記事をどうぞ。