映画『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~』のロケ地、かわいいカフェ【Serendipity3】

今回は、ニューヨークが舞台のアメリカ映画、
『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~』(2001年)
『素晴らしき日』(1996年)
のロケ地カフェについてご紹介します。

今の時期…クリスマスが近くなると思い出す場所があります。
それはNYに住んでいた2009年、寒~~~いNYのクリスマスイブに主人と訪れたデザートカフェ【Serendipity3】です。

カフェの名前が 【Serendipity3】 、映画の原題が『Serendipity』なのですが、Serendipityとは、アルクオンライン辞書によれば、
「別のものを探しているときに、偶然に素晴らしい幸運に巡り合ったり、素晴らしいものを発見したりすることのできる、その人の持つ才能」
語源:イギリスの作家ホレス・ウォルポールが1754の書簡で使った造語。次々に予期せぬ発見をする”The Three Princes of Serendip”というペルシャの童話から作ったもの
だそうです。
ロマンティックな言葉ですよね!

実は映画をそんなに観ない私は、アメリカの旅番組で「クリスマスに行きたい場所」特集で紹介されていたのを観てこのカフェの存在を知りました。

※以下、2009年当時に撮影した写真のため、画質が悪いです^^;

Serendipity3
225 E 60th St, New York, NY


この看板の3人が、 “Serendipity”の語源となったペルシャの童話のプリンス達なのでしょうかね?

クリスマスイブだったからなのか、いつも人気なのかは不明だったのですが、お店の中にも外にもたくさんの人が並んでいました。
店内で店員さんに順番待ちリストに名前を書いてもらい、待ち時間を尋ねると45分と告げられました。すごい人気ぶり…

待ち時間を聞いて一瞬萎えた私でしたが、意外にも主人が「せっかく来たのだから待とうよ!」と、意外にも気概を見せてくれたので(笑)、それなら、ということで待つことにしました。

入店すると人がいっぱい…!写真を撮っている人もちらほらいました。
店内の装飾がカラフルでとってもかわいいです。

お店はふだんも装飾がかわいらしいらしいですが、クリスマスの時期には特別なデコレーションがされてこのような店内になっているようです。

ああ~今行ったら、もっとカメラの性能も良くてかわいい写真が撮れるのになぁ~と思いますが、仕方ない…

私達は残念ながらこの時2階席だったのですが、人がいっぱいで入場制限していたぎゅうぎゅうの1階席にはキラキラしてかわいい大きなツリーがあり、よりいっそう素敵でしたよ。
もしもクリスマス時期にこのカフェに訪れたら、待ち時間が長引くのを覚悟の上、1階席を希望するのも(可能かは不明ですが)より一層満喫できるかと思います。

私達の利用した2階席。

1階席には劣るけど、デコラティブでキュートなデコレーションでいっぱいでした。

このカフェ、
『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~』 では、クリスマス前のニューヨーク。買い物客で賑わうデパートで、偶然、同時に黒い手袋に手を伸ばしたジョナサン(ジョン・キューザック)とサラ(ケイト・ベッキンセール)が出会う。2人は譲り合っているうちに互いに惹かれ合うものを感じ、”Serendipity3”でお茶をする・・・
というシーンで、
『素晴らしき日』 では、メラニー(ミシェル・ファイファー)が子供たちを連れ、デザートを食べるというシーンで登場するそうです。

私達はここで、「フローズン ホットチョコレート( Frrrozen Hot Chocolate )」をいただきました。
ハリウッドスターをはじめ、たくさんのセレブを魅了しつづけているという、たっぷりのホイップクリームをトッピングした、高さ20cm以上もあるデザートドリンクです。

Frrrozen Hot Chocolateは、一体“フローズン”なのか“ホット”なのか実物が来るまで疑問でしたが、フローズンチョコレートドリンクにたっぷりの生クリームが載ったものでした。

サイズは大きいことは確かですが、当時アメリカに住んで、さんざんアメリカンビッグサイズを見てきたこともあり、そう大きくも見えませんでした(笑)。

お味は意外にも甘さが日本人にも受け入れられる程度で美味しく、クリスマスイブのイベントとして、たとえどんなに甘くてもマズくても(失礼!)記念にFrrrozen Hot Chocolateをいただこう、と思っていた私達にとって期待以上でした♪


このカフェ、トムクルーズ、ニコールキッドマン、ライズミネリー、などのセレブに人気のカフェだとか・・・

しかも、 私はまったく知らなかったのですが、 日本にも2017年に表参道に上陸していたものの、2019年閉店したんですね…

NYのこの店舗は今もありますので(2021/11/30時点)、ぜひご興味ある方は訪れて本場の雰囲気を味わってみて下さいね!





料理学校の東大!?【CIA】でディナーの思い出

今回は、アメリカのCIA…と聞くと、 ハリウッド映画などに出てくる、Central Intelligence Agency(中央情報局)を思い浮かべがちなのですが、もう1つの有名かつグルメなアメリカのCIAについてご紹介したいと思います。


さて…
2021年10月2日で、1年9か月のNY生活から帰国して11年目となりました。
この時期に思い出すのが、NY生活最後の思い出作りの1つとして訪れたレストランです。

初めてそのレストランを知ったのは、確か大学時代の先輩とその友達のグループと一緒にニューヨーク・シティで夕食を共にした時でした。
その場にいたみんなが、「NY州にあるけど遠いから行きづらくて、予約も前々から取らないといけないけれど、すごく美味しいと噂のレストランがCIAの中にある。」と言うのです。

全くの初耳だった私は「CIA???」と聞き返しましたが、「あの映画に出てくるCIAじゃないよ、お料理学校の方だよ。」と教えてもらいました。

ちなみに今回ご紹介するCIAは the Culinary Institute of Americaの略で、世界最高レベルのプロフェッショナルな料理教養と技術教育を提供する事を使命とし、アメリカの料理学校の東大ともいわれています。

それからというもの、ずっと行きたくて気になっていたのですが、同じNY州でも自宅からかなり遠くて、帰国が迫ってきた半年前くらいに予約し、ついに念願かなって行くことに。

今、こうしてGoogleMapを見ると、当時の家から約100キロ北上してますね~!
途中名もない田舎道を延々と走って、記憶ではもっと遠いイメージでしたが。

ついに渡米当初から憧れていたthe Culinary Institute Of America(CIA)に到着。
想像以上に立派で、まるで宮殿のような美しく品格のある建物と庭園に驚くばかり。

「こ…これがお料理学校なの~!??アメリカって何もかもスケールが違うなぁー!」と驚嘆しました。
どの角度からとっても建物が巨大すぎて2010年当時の私のカメラ(今の携帯のように広角レンズも無いですし)には、全容を収めることができませんでした。

CIAはハドソン川のほとりにあり、夕陽に川面がきらめいていました。
ハドソン川は身近な存在だったので、ハドソン川の光景を思い出すと、NYを思い出してちょっと寂しくなります。


確か、学校とレストランは同じ建物内にあり、建物内へ。

(掃除用具がありましたが^^;)学校の廊下とは思えないシャンデリアの照明に重厚感と歴史を感じる木の調度品が目に入ってきました。

CIAはもともと1946年(!)に、NY州のお隣、コネティカット州にThe New Haven Restaurant Instituteとして設立され、この場所には1972年に1,000人の生徒と共に移転したらしく、修道院を買収したそうです。


このガラス両開き扉の向こうは、講義室です。中を覗くと階段講義室になっていて、先生はマイクを使って講義し、熱心にメモを取る生徒の姿が見えました。


こちらも廊下からガラス越しに見えたお部屋ですが、調理実習室ですかね?キッチンツールやキッチンペーパーなどが目に入ってきました。


さらに進むと、左手にはカフェ【Apple Pie Bakery Café】があります。こちらは予約なしで気軽に利用できるカフェですが、今(2021年10月6日現在)はテイクアウトのみとなっているようです。※最新の情報は公式HPでご確認下さい。

こちらがカフェの中の様子。現HPを見ると、内装は↓とは変わったようです。


カフェやレストランの横には中庭があり、学生さんたちが休憩中でした。中庭もおしゃれですよね~。


さあ、いよいよディナーのレストランへ。

the American Bounty Restaurant 
1946 Campus Drive, Hyde Park, NY

クラシックなムード漂う落ち着いたインテリアでとても素敵でした。


こちらが2人で頂いたお料理です。お料理学校の中にあっても、作っているのはプロのシェフですよ!
さすがに11年前のことなので、細かいことは忘れてしまいましたが、どれもとても美味しかったということだけは覚えています。

食事中に若い女の子が「日本人の方ですか?」と話しかけてきたと思ったらここで学んでいる日本人女性でした。

きっと今頃はその子も、中庭で休憩していた学生さんたちも、立派なシェフやパティシエになっているのでしょうね…


ちなみに、CIAのレストランは、ニューヨークのほか、カリフォルニア、テキサスにもあります。(詳しくはこちらのリンクをどうぞ♪)
NYのCIAがとても美味しかったので、実は2017年にカリフォルニア州ナパのCIAレストランにも行きましたよ。
ご興味のある方はこちらの記事をどうぞ。